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“筋肉博士”石井直方のやさしい筋肉学

筋肉のつきやすさのタイプに応じてトレーニングを変えよう

第61回 「筋肉学」を現場で活用する(1)

 コーチング・クリニック(ベースボール・マガジン社)

効率よく筋肉を鍛えるには単一の方法に依存しないほうがいい

 1つの要素で筋肉が強く太くなるわけではない――ということは、単一の方法だけが正しく、ほかの方法が間違っているということもいえなくなります。

 そもそも万能のトレーニングというものはなく、それぞれに長所と短所があるものです。あるタイプの刺激は強くても、別なタイプの刺激は弱いということもあります。それぞれのトレーニングの特性を理解した上で、単一の方法に依存しないということも、筋肉を効率よく鍛えるためには大切なことです。

 例えば、強度を重視したトレーニングを行えば、当然ながら力学的な刺激が強くなります。あくまで強度にこだわるのであれば、ヘビーデューティートレーニング(超高負荷でゆっくり動作し、少ないセット数で追い込む)という方法もあります。

 一方、量を重視したトレーニングの場合は、容量(ボリューム)が大きくなるため、代謝的な刺激が強くなります。ヘビーデューティーの対極に位置するトレーニングとしては、低負荷で徹底的に回数を増やして追い込んでいくという方法があります。

 あるいは加圧トレーニングやスロートレーニングのように、負荷は軽めにして、筋肉の中の酸素環境を悪化させるという特殊な方法を利用する手もあるでしょう。これは、高負荷・低回数のトレーニングや低負荷・高回数のトレーニングよりも、身体全体に及ぼすストレスは軽減されます。

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