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“筋肉博士”石井直方のやさしい筋肉学

1つのトレーニングで「あれもこれも」と過剰な期待をするのは禁物!

第34回 筋トレで1つのメニューで鍛えられるのは1パートのみ

 コーチング・クリニック(ベースボール・マガジン社)

トレーニング効果を生み出すために必要なこと

 では、トレーニング効果を最大限に引き出すためには、どのようなことを考えればいいでしょうか。

 1番目に必要なことは、現在の体力的要素を正しく分析して、今何が必要か、「どの筋肉を」「どのくらい」強化しなければいけないかという目的・目標を、なるべく具体的に設定すること。

 2番目は、1番目に掲げた目的を達成するために最適なトレーニングは何かを考え、それを行うこと。

 3番目は、そのトレーニングのメカニズムや効果を、ある程度説明できるようにすること。感覚的によさそうだからとやるのはNGです。

 4番目は、トレーニングの効果測定と評価を適切に行い、順調に伸びているのか、改善点はないか、次のステップとして何を取り入れればいいか、などを考えること。

 上記の4つを常に意識し、これらを繰り返していくことが重要です。そして1番目に設定した目標まで到達すれば、まずはOKとする。例えば、膝の伸展筋力を20%強くしたいという目標を立て、3カ月間トレーニングをしてその数値をクリアできれば、そのトレーニングは“成功”ということになります。

 ただし、前述したように、それが最終的に競技成績に結びつくかというと、それはこのトレーニングの責任の範疇外。このトレーニングではどこまでカバーできて、どこまでいけば成功と考えられるのかということを、しっかり見極めて行う必要があります。

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