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“筋肉博士”石井直方のやさしい筋肉学

筋肉を増やせば、糖尿病、肥満、冷え性を予防・改善できる?

第33回 熱産生のカギを握る注目のタンパク質「サルコリピン」

 コーチング・クリニック(ベースボール・マガジン社)

冷え性は筋トレで改善される

 これまで熱産生において重要な役割を担っていると思われていた褐色脂肪でも、同じ実験が行われています。手術によって、正常のネズミから褐色脂肪だけを取り除き、それを同じく4℃の部屋に入れてみると、特に大きな問題は起こりませんでした。褐色脂肪がなくても、筋肉がしっかり熱を作り、身体の中心部の温度は下がらないのです。しかし、褐色脂肪を残しておいてもサルコリピンが作れないネズミの場合は、どんどん体温が下がっていきます。

 こうした実験から、寒い環境のなかでしっかり体温を作れる能力は、褐色脂肪ではなく筋肉こそがメイン。そして、筋肉が熱を生み出す原動力がサルコリピンである、ということがわかりました。ある意味、これは劇的な発見だったといえるでしょう。

 ということは、サルコリピンを増やしていけば、熱を生みやすい、寒さに強い体質になっていくわけですが、その方法は現段階では見つかっていません。ただ、サルコリピンは筋肉の中にあるわけですから、その全体量は筋肉の量に比例すると考えていいでしょう。筋肉量が増えれば熱を産生して身体を温める力が自動的に高まり、筋肉の減少は熱を作る能力の減退を意味するので、寒さに弱くなってくる。ですから、冷え性で困っている人は、筋トレをすることで改善される可能性が高い、ということになるわけです。

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