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“筋肉博士”石井直方のやさしい筋肉学

筋力と姿勢の関係

第9回 筋肉のポテンシャルを最大限に発揮する理想的な関節角度

 コーチング・クリニック(ベースボール・マガジン社)

姿勢によって発揮される筋力が変わる

 等尺性収縮をさせて筋肉の力を測る方法は伝統的に行われてきました。例えば、背筋力計や握力計がそうです。これは何kgという数値がすぐに出るので非常にわかりやすい(正確にはニュートンという単位を使います)。学校でもよく使われる計測器ですから、誰でも1度は背筋力や握力を測ったことがあるでしょう。

 しかし残念なことに、たくさんの人の膨大なデータがあるにもかかわらず、必ずしも十分には活用されていません。正しくいえば、有効活用しにくいという現状があります。なぜなら、測定時の条件が統一されていないため、測定した筋力も変動してしまうからです。

 正確な数値を出すために、特に厳密に規定しなければいけないのは、測る際の姿勢です。自由な姿勢で背筋力を測ると、膝の伸展を使ってしまったり、腕やふくらはぎの筋力を動員してしまったりする可能性があります。本当に背筋を使っているのかどうかすら、よくわからない。どこの筋力をどう測っているかということは、計測の現場ではあまり重視されていないでしょう。

[画像のクリックで拡大表示]

 筋力を測るという目的を本当に達成するためには、姿勢には厳格な注意を払わなければいけません。実際、腰(股関節)の角度に応じて背筋力がどう変わっていくかを調べたデータがありますが(図1)、これを見る限り、かなり大きく変化しているのがわかります。背筋力の測定とは力の方向が異なりますが、これだけでも背筋力の正確な計測が難しいことが示されているといえるでしょう。まして、背筋力を測る動作は複合関節動作であるため(腰椎だけを使うのが理想と考えれば単関節動作といってもいいのかもしれませんが、腰椎そのものが複合関節なので、やはり複合関節動作というのが適切でしょう)、よけいに問題が複雑になってきます。

 膝をしっかり伸ばす、腰椎の角度を厳密に30度に設定するなど、測定の基準を統一すればデータの質もよくなってくると思いますが、現在の測定器ではそれは難しいと思われます。

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