日本経済新聞 関連サイト

ようこそ ゲスト様
日経Gooday TOP  > スポーツ・エクササイズ  > “筋肉博士”石井直方のやさしい筋肉学  > マンネリ筋トレでは、更なる筋肉アップは望めない!
印刷

“筋肉博士”石井直方のやさしい筋肉学

マンネリ筋トレでは、更なる筋肉アップは望めない!

第52回 適応・馴化とピリオダイゼーション

 コーチング・クリニック(ベースボール・マガジン社)

“筋肉博士”石井直方先生(東京大学教授)が、筋肉のメカニズムや機能を毎回わかりやすく解説していきます。筋トレをすれば、筋肉はある程度まで成長しますが、同じ筋トレを続けるだけではそれ以上成長しません。さらに成長させたいなら別の刺激が必要となります。筋肉を本格的に鍛えるためには、長期的な計画が不可欠なのです。

「適応」の後には「馴化」が起こる

 前回も説明したように、身体のある機能を伸ばすためには、その機能に特化した刺激を与える必要があります。そして、そうした刺激を与え続けていると、「生体適応」という現象が起こります。これは刺激に対する身体の反応の1つで、筋力が強くなったり、筋肉が太くなったりして、刺激に対応しようとするわけです。

 トレーニング初期は、筋痛などによって一時的に筋力の低下が起こります(警告段階)。その後、適応によって筋力増加、筋肥大が起こります。そうしてある程度のレベルまでは順調に筋肉が成長していくのですが、その状態が長く続くと、今度は「馴化(じゅんか)」という現象が起こります。これは簡単にいえば「慣れる」ということ。そうなると、もう同じ刺激では筋力アップや筋肥大はあまり望めないということになります。

試合で最良のパフォー マンスを発揮するには ピリオダイゼーション が欠かせない。(c)Olga Dmitrieva -123rf
試合で最良のパフォー マンスを発揮するには ピリオダイゼーション が欠かせない。(c)Olga Dmitrieva -123rf
[画像のクリックで拡大表示]

 実は、適応と馴化との区別は難しい面もあります。適応は強い刺激に備えるために身体が強くなっていくことですが、それはやがて馴化し、同じ刺激を与えても身体が反応しなくなってきます。これは同じ刺激を加えたときに、「もう強くする必要はない」と身体が判断しているわけですから、ある種の適応と呼んでもいいかもしれないわけです。

 いずれにせよ、同じ刺激を続けているだけでは、ある一定の水準以上の成長はしなくなってしまいます。もう1つ上の段階に進みたいと思ったら、違った刺激を与えなければいけません。そして、違った刺激でも馴化が起こったら、また刺激に変化を与えることが求められます。

 つまり、本格的に筋肉を鍛えていきたいと思ったら、長期的な計画を立てることが不可欠。そこで重要になってくるのが「ピリオダイゼーション」です。

1/3 page

最後へ

次へ

RELATED ARTICLES関連する記事

スポーツ・エクササイズカテゴリの記事

カテゴリ記事をもっと見る

FEATURES of THEMEテーマ別特集

  • 疲労解消は「脳の疲れ」をとることから

    しつこい「疲労」の正体は、実は脳の自律神経の機能の低下であることが近年の疲労医学の研究で明らかになってきた。本記事では、放置すると老化にもつながる「疲労」の怖さとその解消法を、過去の人気記事を基にコンパクトに解説していく。

  • 怖い病気を招く「中性脂肪」を食事・運動で徹底対策!

    健康診断でもおなじみの項目である「中性脂肪」。血液中の中性脂肪が150mg/dLを超えると、脂質異常症の1つ、「高中性脂肪血症(高トリグリセライド血症)」と見なされる。血管の老化を防ぎ、心筋梗塞や脳梗塞を遠ざけるためにも、中性脂肪が上がるのを避けなければならない。そこで、今回はやっかいな中性脂肪の正体や、食事や運動でできる鉄板の対策法を一挙紹介していく。

  • 長年の悩み「腰痛」を解消! 痛みを和らげる体操4選

    腰痛は日本人の国民病とも言える身近な症状だ。特に問題なのは、原因がはっきりしない、「なんだか知らないけど、いつの間にか…」始まってしまう「慢性腰痛」だ。長年にわたって慢性腰痛で悩む人は少なくない。そこで、今回は長引く腰痛の解消が期待できる体操を一挙紹介する。

テーマ別特集をもっと見る

スポーツ・エクササイズSPORTS

記事一覧をもっと見る

ダイエット・食生活DIETARY HABITS

記事一覧をもっと見る

からだケアBODY CARE

記事一覧をもっと見る

医療・予防MEDICAL CARE

記事一覧をもっと見る

「日経Goodayマイドクター会員(有料)」に会員登録すると...

  • 1オリジナルの鍵つき記事鍵つき記事がすべて読める!
  • 2医療専門家に電話相談できる!(24時間365日)
  • 3信頼できる名医の受診をサポート!※連続して180日以上ご利用の方限定

お知らせINFORMATION

SNS

日経グッデイをフォローして、
最新情報をチェック!

RSS

人気記事ランキングRANKING

  • 現在
  • 週間
  • 月間

NIKKEICopyright © 2022 Nikkei Inc. All rights reserved.