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“筋肉博士”石井直方のやさしい筋肉学

マンネリ筋トレでは、更なる筋肉アップは望めない!

第52回 適応・馴化とピリオダイゼーション

 コーチング・クリニック(ベースボール・マガジン社)

短期のピリオダイゼーションも基本的な考え方は同じ

 年間を通して試合が行われる競技もあるかもしれません。学生のスポーツも、月曜日から金曜日までが練習日で、土日が試合(練習試合を含む)というケースが少なくないでしょう。そのような場合、1週間というスパンで試合に向けた調整をしながら、長期的には筋力・体力をアップさせていく必要があります。

 試合が終わった直後は、いきなり戦術的な練習をするよりも体力レベルを上げることを考えたほうがいいでしょう。ということで、月曜日・火曜日は筋力・パワー・持久力などの向上を重視したメニューを組むのがいいと思います。その後、試合が近づくにつれて、体力を消耗する要素を削りながら、戦術的なトレーニングに変えていく、というのがよく選ばれているやり方だと思います。

 ピリオダイゼーションの期間が1年から1週間になっても、基本的には「筋肉・体力づくり」⇒「パワーアップ」⇒「パワーを競技の動きにつなげる」⇒「戦術・戦略」という流れはそのままで、全体を1週間に縮めるという考え方でいいと思います。

 週末に理想的なパフォーマンスを発揮しようと思ったら、コンディショニングに関してもしっかりとした計画を練ってトレーニングを進めなければなりません。金曜日の夜に疲れてヘロヘロになっているようでは、圧倒的な実力差がある場合は別として、試合に勝つことは難しいでしょう。試合当日はなるべく万全の体調で臨めるようにプログラムを組みながら、練習はしっかりこなす、ということが両立できればベストだと思います。

スポーツにおけるピリオダイゼーションの基本は、
「筋肉・体力づくり」⇒「パワーアップ」
⇒「パワーを競技の動きにつなげる」⇒「戦術・戦略」。


(構成:本島燈家)

石井直方(いしい なおかた)さん
東京大学教授
石井直方さん 1955年、東京都出身。東京大学理学部卒業。同大学大学院博士課程修了。東京大学教授(運動生理学、トレーニング科学)。理学博士。力学的環境に対する骨格筋の適応のメカニズム、及びその応用としてのレジスタンストレーニングの方法論、健康や老化防止などについて研究している。日本随一の筋肉博士としてテレビ番組や雑誌でも活躍。著書は『筋肉まるわかり大事典』『トレーニング・メソッド』(ともに小社刊)、『一生太らない体のつくり方』(エクスナレッジ)など多数。
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『石井直方の筋肉の科学』
B5判、140ページ、1500円+税 発行/ベースボール・マガジン社

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