日本経済新聞 関連サイト

ようこそ ゲスト様
日経Gooday TOP  > コラム  > “筋肉博士”石井直方のやさしい筋肉学  > 筋肉は1方向にしか縮まない!?  「筋収縮」の仕組み  > 2ページ目
印刷

“筋肉博士”石井直方のやさしい筋肉学

筋肉は1方向にしか縮まない!?  「筋収縮」の仕組み

第5回 一流アスリートの太もも裏側が発達しているワケ

 コーチング・クリニック(ベースボール・マガジン社)

筋肉は1次元1方向にしか縮まない

 「筋肉自体の中心方向に向かって」といいましたが、実際には筋肉の力発揮の仕方には選択肢があまりありません。1次元1方向、つまり、直線的な力を(1次元)、なおかつ中心方向に向かって発揮することしかできないのです(1方向)。反対方向、つまり中心から外側に向かって力を出す筋肉もあるのではないかと誤解している人もいるかもしれませんが、力のベクトルはあくまでも中心方向へだけ。筋肉が自ら外に向かって伸びるということは絶対にありません。

図 人体に見る主な拮抗関係筋
注:A−A'~F−F'の表記は関係を示すために便宜上つけたもので、どちらが主で、どちらが従というものではありません。
[画像のクリックで拡大表示]

 1方向にしか縮めないということは、いったん縮み切ってしまったら力の発揮はおしまいということになります。しかし、それでは困ってしまうので、それぞれの筋肉は必ず自分を伸ばしてくれるパートナーをもっています。それが拮抗筋(きっこうきん)であり、例えば、上腕二頭筋に対する上腕三頭筋、大腿四頭筋に対するハムストリングスです。

 筋力トレーニングのような特殊な運動の場合は、重力やバーベルなどの負荷が筋肉を伸ばす役割をしているので、拮抗筋はほとんど働いていません。ですが、日常生活やスポーツなどの場合は、拮抗筋がしっかり働かないと筋肉が縮みっ放しになってしまいます。この拮抗筋同士の力のアンバランスが生じると、やがて運動が下手になってしまう可能性が高くなります。それが長く続くと、慢性的な障害につながる危険性も出てきます。

 さらに、運動によっては拮抗筋同士が共収縮することでより強い動作を生んだり、関節に強いストレスがかかるのを防いだりもしていますので、拮抗筋同士はバランスよくトレーニングしなければいけません。


RELATED ARTICLES関連する記事

FEATURES of THEMEテーマ別特集

  • 「眠れない」を解消して抵抗力を高める、3つのNGと6つのテクNEW

    暑い夜でもぐっすり眠るにはどうすればいいのか。そもそも睡眠は何時間とればいいのだろうか。今回のテーマ別特集では、不眠を解消するための3つのNGと、6つの快眠テクニックを紹介する。

  • 熱中症・かくれ脱水を防ぐ「水分補給」「マスク着用」のコツ

    脱水症やその一歩手前の「かくれ脱水」とはどういうもので、なぜ様々な病気につながるのか、脱水症はどんな人がなりやすく、どう予防すればいいのか。夏の今こそ知っておきたい、脱水症の怖さと対策について紹介する。さらに、夏期におけるマスク着用の注意点についても解説する。

  • かかると怖い!「膵炎」「膵がん」

    激痛に襲われる「急性膵炎」や、発見しにくく5年生存率が極めて低い「膵がん」など、膵臓の病気には厄介なものが多い。今回は、膵臓という臓器の役割や、膵臓の代表的な病気である「膵炎」「膵がん」の怖さ、早期発見のコツをまとめていく。

テーマ別特集をもっと見る

スポーツ・エクササイズSPORTS

記事一覧をもっと見る

ダイエット・食生活DIETARY HABITS

記事一覧をもっと見る

からだケアBODY CARE

記事一覧をもっと見る

医療・予防MEDICAL CARE

記事一覧をもっと見る

「日経Goodayマイドクター会員(有料)」に会員登録すると...

  • 1オリジナルの鍵つき記事鍵つき記事がすべて読める!
  • 2医療専門家に電話相談できる!(24時間365日)
  • 3信頼できる名医の受診をサポート!※連続して180日以上ご利用の方限定

お知らせINFORMATION

日経Gooday新型コロナ特設

SNS

日経グッデイをフォローして、
最新情報をチェック!

RSS

人気記事ランキングRANKING

  • 現在
  • 週間
  • 月間

NIKKEICopyright © 2020 Nikkei Inc. All rights reserved.