日本経済新聞 関連サイト

ようこそ ゲスト様
日経Gooday TOP  > コラム  > “筋肉博士”石井直方のやさしい筋肉学  > スピード指向型の「平行筋」と力指向型の「羽状筋」
印刷

“筋肉博士”石井直方のやさしい筋肉学

スピード指向型の「平行筋」と力指向型の「羽状筋」

第3回 ふくらはぎの筋肉は「カニの爪」と同じタイプ!

 コーチング・クリニック(ベースボール・マガジン社)

“筋肉博士”石井直方先生(東京大学教授)が、筋肉のメカニズムや機能を毎回わかりやすく解説していきます。今回は筋肉の質を大きく2つに分ける「平行筋」と「羽状筋」について。筋線維の並び方によって、スピード指向型の筋肉(平行筋)と力指向型の筋肉(羽状筋)とがはっきりと分かれています。

役割によって、筋肉の設計が違う

 これまでお話ししてきたように、筋肉の第1の役割は運動の「エンジン」であること(関連記事:「運動のパフォーマンスを左右する4要素」)ですが、そのエンジンにもいろいろなタイプがあります。車で考えてみても、レーシングカーとブルドーザーとではまったく違いますよね。速く回転できる仕組みが必要なのか、大きなトルクが必要なのか、その目的によって、基本的な設計から変わってきます。筋肉も同様で、速く動くことが求められる筋肉があれば、速く動かなくてもいいから強い力がじわりじわりと出たほうがいい筋肉もあり、それぞれ設計が違うのです。

 筋線維1本1本にも収縮速度の速いタイプ、収縮速度は遅いけれども持久性が高いタイプがありますが、それについては回を改めてお話しするとして、ここではそうしたミクロな性質ではなく、もう少しマクロな視点で筋肉がどうできているかということを説明します。一口にいうと、それは筋線維の並び方。それにより、スピード指向型の筋肉と力指向型の筋肉とがはっきりと分かれるのです。

筋肉は「スピード」と「パワー」を生むそれぞれのタイプに分かれる。(©fotomircea-123rf)
[画像のクリックで拡大表示]

 筋線維が平行に走っていて中央部分が太くなっている、よくマンガなどでも見かけるような形の筋肉。これを「平行筋」と呼びます。かつては紡錘状筋(ぼうすいじょうきん)といっていましたが(今もそう呼ぶことがあります)、最近は欧米の用語を直訳して平行筋と呼ぶケースが増えています。この筋は文字通り、筋線維の1本1本が筋肉の長軸に向かってほぼ平行に走っています。

1/3 page

最後へ

次へ

RELATED ARTICLES関連する記事

FEATURES of THEMEテーマ別特集

  • 変形性膝関節症のつらい痛みを改善する運動とは?

    年を取ると多くの人が感じる「膝の痛み」。その原因で最もよくあるケースが「変形性膝関節症」だ。膝が痛いと外出がおっくうになり、体を動かす機会が減るため、そのまま何もしないとますます足腰が衰えてしまう。だが実は、変形性膝関節症の痛みをとり、関節の動きを改善するために有効なのが、膝への負担を抑えた「運動」なのだ。ここでは、膝の痛みが起きる仕組みから、改善するための運動のやり方までをまとめよう。

  • 始めよう筋トレ 最低限やりたいエクササイズと食生活のポイント

    筋トレはできるだけ若いうちに始めることに大きなメリットがあるといわれる。それはなぜなのか。また、どんな筋肉をどのように鍛えるのが効果的なのか。高齢になってもしっかりした足腰でいるために今のうちから最低限やっておきたい筋肉エクササイズ、食生活の注意点などを知り、今年こそ「筋トレ習慣」を身に付けよう。

  • 第3波を乗り切るためのコロナ対策

    新型コロナウイルスの新規感染者が再び急増し、日本は今、流行の第3波を迎えている。今後さらに気温と湿度が下がると、ウイルスの生存により適した条件が整うようになる。これ以上の流行拡大を防ぐためには、1人1人が感染予防策を改めて見直し、感染リスクの高い行動を避けて生活することが不可欠だ。第3波を乗り切るためのコロナ対策を、もう一度まとめた。

テーマ別特集をもっと見る

スポーツ・エクササイズSPORTS

記事一覧をもっと見る

ダイエット・食生活DIETARY HABITS

記事一覧をもっと見る

からだケアBODY CARE

記事一覧をもっと見る

医療・予防MEDICAL CARE

記事一覧をもっと見る

「日経Goodayマイドクター会員(有料)」に会員登録すると...

  • 1オリジナルの鍵つき記事鍵つき記事がすべて読める!
  • 2医療専門家に電話相談できる!(24時間365日)
  • 3信頼できる名医の受診をサポート!※連続して180日以上ご利用の方限定

お知らせINFORMATION

日経Gooday新型コロナ特設

SNS

日経グッデイをフォローして、
最新情報をチェック!

RSS

人気記事ランキングRANKING

  • 現在
  • 週間
  • 月間

NIKKEICopyright © 2021 Nikkei Inc. All rights reserved.