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“筋肉博士”石井直方のやさしい筋肉学

筋力もパワーも持久力もつく…そんな万能トレーニングはない!

第50回 特異性の原則

 コーチング・クリニック(ベースボール・マガジン社)

自分の目的に合ったトレーニングを選ぶ

 唯一無二の絶対的なトレーニング法は基本的にあり得ないので、常に何に重点を置いてトレーニングするかということを考えることが大切になります。

 トレーニング法はたくさんあります。何が良くて、何が悪いということはありません。それよりも、トレーニングを行う本人が、今の自分には何が必要か、どのトレーニングを行うべきか、それを考えることが重要です。それぞれのトレーニングの特徴を知り、自分の目的との兼ね合いで的確にメニュー決めていくことが、自分のレベルを上げたり、パフォーマンスを高めたりするコツといってもいいでしょう。

 トレーニングを選ぶポイントとしては、まずは自分が関わっている競技に合っているかどうか、自分自身の長所を伸ばし、短所を補うものになっているかどうか、といったことを基準に考えればいいと思います。ただ、適切なメニューであるかどうかは、年代によっても変わってくるでしょう。特に筋トレの場合、成長期が終わるまでは、あまり激しいものは避けるほうが無難です。

 目的に合わないトレーニングをむやみに取り入れる必要はありません。また、いろいろなトレーニングを無節操にあれこれと試すこともないでしょう。ただ、たくさんの知識をもっていればいろいろなケースに対応することができるので、ある程度の勉強をしておいたほうが、結果的に良い効果を得られる可能性は高くなるといえます。

 いくつかのトレーニングを行うにしても、1つのトレーニングを一定期間はしっかり続けることが大切です。新しいものに目が行きすぎて、1つのトレーニングが中途半端なまま終わってしまうと、せっかくの努力が水の泡になってしまいます。新しいものを学ぶことは大切ですが、信念をもって続けることも重視してほしいものです。

唯一無二の絶対的なトレーニング法は存在しない。
常に何に重点を置いて
トレーニングするかを考えることが大切。


(構成:本島燈家)

石井直方(いしい なおかた)さん
東京大学教授
石井直方さん 1955年、東京都出身。東京大学理学部卒業。同大学大学院博士課程修了。東京大学教授(運動生理学、トレーニング科学)。理学博士。力学的環境に対する骨格筋の適応のメカニズム、及びその応用としてのレジスタンストレーニングの方法論、健康や老化防止などについて研究している。日本随一の筋肉博士としてテレビ番組や雑誌でも活躍。著書は『筋肉まるわかり大事典』『トレーニング・メソッド』(ともに小社刊)、『一生太らない体のつくり方』(エクスナレッジ)など多数。
“筋肉博士”石井直方先生の連載が1冊になって好評発売中!
『石井直方の筋肉の科学』
B5判、140ページ、1500円+税 発行/ベースボール・マガジン社

 日経Goodayのサイトでご紹介している「“筋肉博士”石井直方のやさしい筋肉学」の連載が本になりました。

 筋肉の基本的な仕組みから、理想的なトレーニング方法まで、専門的に解説。

 全国の書店、またはベースボール・マガジン社サイトでお買いお求めください。

こちらからでもご購入いただけます
ベースボール・マガジン社 商品検索&販売サイト


この記事は、ベースボール・マガジン社「コーチング・クリニック」からの転載です。

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