人生初のダイエットを機に、食生活や運動の改善に取り組んでいる筆者。今回は長年の悩みでもある〝睡眠〟をテーマに掲げた。iPhone向けの睡眠改善アプリ「Sleep Cycle alarm clock」を利用し、睡眠の質の向上を目指す。
午前3時就寝、午前7時起床。平均4時間睡眠という生活を何年も続けてきた。常に寝不足気味で、電車やバスの車内ではウトウトしてしまう。もっと眠った方が良いのだが、仕事をこなすため睡眠時間を削るしかなかった。
しかし、無理できたのも若さゆえ。最近は徹夜なんてもってのほかだ。睡眠不足が続くと疲労が蓄積して、次の仕事がまったくはかどらなくなってしまう…。もう若くないと実感し、慢性的な睡眠不足を解消するため、睡眠の改善に取り組むことにした。
眠りが最も浅いタイミングで起こしてくれる
最終的な目標は、夜型から朝型への転換だ。とはいえ、習慣化した生活を変えるのは一筋縄ではいかない。習慣とは怖いもので、夜が深くなるほど、頭が冴えてきて眠くならない。そこでまずは睡眠の質を向上させることにした。疲れを翌日に残さず、スッキリとした身体と気持ちで1日を始められる―。そんな睡眠が理想である。
「それって単に早く寝ればいいだけでは?」と思われる人もいるかもしれないが、あまりに長い時間眠ると身体がだるくなることもある。色々と調べてみると、スッキリ起きるには、7時間前後の睡眠時間を取ることや、眠りの浅い「レム睡眠」の時に朝日を浴びて起きることなどが重要になるという。睡眠障害の治療には専門的な機器を必要とするが、今回は手軽に睡眠時の状況を分析できるiPhone用アプリとして良く使われている、「Sleep Cycle alarm clock」(価格:100円)を利用してみた。
このアプリは、iPhoneに搭載されている加速度センサーを利用して、敷布団の振動を基に睡眠時の体の動きを測定する。動きが激しければ眠りは浅く、逆にほとんどなければ眠りは深い。こうしたルールにのっとり、測定データの推移から睡眠の状況を推測し、波線グラフで表示してくれる。
この分析結果を基に、設定した起床時刻と、その30分前(標準設定)の間で、眠りが最も浅くなっている(レム睡眠)タイミングを狙い、アラームを鳴らして起こしてくれる。深い眠り(ノンレム睡眠)の最中に起きるよりも、スッキリと起床できるという。ただし、その30分間の睡眠が深いままの場合は、設定した起床時刻にアラームが鳴る。