進化がめざましいデジタルデバイスやスマートフォンなどで使える新サービス。最近は、健康をテーマにしたものが増えてきた。話題の健康ツールは、本当にストレスフリーで毎日使えるものなのか。健康改善に向け、自分の生活をどれほど変えてくれるものなのか。気鋭の人気ITライターが利用者目線で1カ月かけて評価し、その実力を明らかにする。今回は、これまで取り組んできたエクササイズや健康管理の成果を確かめようと、総合的な体力測定に挑んだ。
最近は運動しているし、食事にも気をつけている。けれど、若いころと比べると疲労がたまりやすく、回復するのにも時間がかかる。当然のことなのだろうが、受け入れづらい現実だ。どうにかして若いころのような力みなぎる身体を取り戻したい…。
筆者もそんなことを願う1人だが、かなり難しい課題だ。そこで効率的に鍛えるためにトレーニング理論を研究したり、これまで紹介してきたスマホアプリやデジタルデバイスを使ったりして、努力の成果を出そうとあがいているわけだ。
筆者自身、この1年間頑張ってみたが、成果は体重や体脂肪率が落ちたことだけ。結局、メタボ対策にはなっているが、体力アップには運動強度が足りないということなのだろう。そこで今回、現時点での運動能力を調べることにした。現状を把握し、足りない部分、強化したいポイントを見つけるためだ。
利用したのは、iPhone向けに配信されている体力測定アプリ「Quality」(クオリティー)。このQualityは、iPhone内蔵の加速度センサーなどを利用して運動能力を計測する。計測時は、専用ベルトなどを使って下腹部にiPhoneを固定。この状態で決められた運動を実行すると、記録が測定される。一般的な体力測定と違い、測定係を必要としないので、1人でも手軽にできるのが魅力という。本当に1人でも体力計測ができるのか。筆者が実際に試してみた。