進化がめざましいデジタルデバイスやスマートフォンなどで使える新サービス。最近は、健康をテーマにしたものが増えてきた。話題の健康ツールは、本当にストレスフリーで毎日使えるものなのか。健康改善に向け、自分の生活をどれほど変えてくれるものなのか。気鋭の人気ITライターが利用者目線で1カ月かけて評価し、その実力を明らかにする。
職業柄、肩こりに悩まされている筆者。頭痛になるほど悪化してしまった肩こりを解消するため、身体のバランスを整えるというストレッチアプリ「疲れスッキリストレッチ E.F.A.S」を試してみた。
たかが肩こり…。そう甘く見ていたら、痛い目にあった。年末年始のことだ。前触れもなく、ひどい頭痛に襲われた。ズキズキと刺すような痛みが、1日中続いて日常生活もままならなくなった。仕方がなく、せっかくのお正月をベッドで寝て過ごすハメになったのだ。
困った、治る気配がない。もしかすると、重い病気かも…。気弱になって病院へ行くと、かかりつけの先生は、「あぁ、これは肩こりから来る頭痛ですね」といって肩を揉んできた。処方されたのは湿布薬だ。
長時間のパソコン作業でひどい肩こりに
「えっ! 単なる肩こりなの?」
思いもよらない原因で拍子抜けだったが、言われてみると、肩の周辺が異様に硬くなっている。普段は、パソコンを使うデスク作業が中心。同じ姿勢で何時間も作業するため、肩がこりやすい。特に12月は仕事が忙しく、肩こりが悪化してしまったようだ。
以前のコラムで紹介したが、腕に装着した「Apple Watch」は、1時間に1分以上立って動くように促す(過去記事「検証! 「Apple Watch」は健康生活に役立つか?【前編】」を参照)。この指示に従って、トイレ休憩などを取るようにしているが、合間にストレッチをすることはなかった。やはり肩こり解消には、こうした休憩時に筋肉や筋を伸ばした方がいいのだろう。そこで今回、iPhoneとAndroid、両方に無料配信されているスマホアプリ「疲れスッキリストレッチ E.F.A.S」を生活に取り入れてみることにした。