日経グッデイ

観月ありさの「大人の美女メンテ!」

観月ありさ 見習いたい!40代、50代で輝くヨーロッパの女性たち

この夏はイビザ島で心身をリフレッシュ

 観月ありさ

女優として、そして一人の大人の女性として、ますます輝きを増している観月ありささん。本コラムでは、好奇心旺盛で、体に良さそうなもの、ボディメイクに役立ちそうなものと出会うとすぐに試してみたくなるという観月さんに、「美と健康」をテーマに、自らが体験し、感じたことをありのままに語っていただきます。

 暑中お見舞い申し上げます。 観月ありさです。

 毎日毎日、うだるような暑さですが、元気でお過ごしでしょうか? 夏休みを心待ちにしている方も多いかもしれませんね。

 私は7月中旬に夏休みをいただき、イビザ島へ10日間行ってきました。

 イビザ島はスペインのバレンシアの東に位置する地中海の島。1999年に島自体がユネスコの世界遺産に登録され、3000年前の古代文明の遺跡も残っている美しい島です。そして、この島にはもうひとつの顔が。それは、6~9月のバカンスの時期になると、世界中の有名なDJ、音楽やダンス好きの観光客が集まり、クラブカルチャーの聖地として夜中まで毎日がお祭りのように盛り上がるということ。

 今回、イビザ行きを決めたのは、イビザへ行く前に4日間滞在したパリで、お世話になっているコーディネーターさんから「イビザは最高ですよ!」との強いお勧めがあったからです。実は、イビザへは16歳のとき、写真集の撮影で行ったことがあるのですが、バカンスシーズンではない5月だったためか、とても静かな島だったのです。あのときとは全く違うイビザを体験できる期待に胸躍らせ、早速、イビザまで足を延ばすことにしました。

リメイクしたボディで“リベンジ”達成!

 ところで、パリと言えば…私には絶対に行っておかなければならない場所がありました。この連載を読んでくださっている方の中にはピンとこられた方も多いのでは?

 そうです。今年春のファッションメゾンでの、あの苦い思い出(「観月ありさ 現在、体のリメイク進行中!」)。まあ、私にボディのリメイクを決意させてくれた、結果的にはありがたい経験でもあるのですが…。やっぱり、悔しさも残っているわけで。今回、そのメゾンを4カ月ぶりに訪問。ランニングとピラティスで絞ったボディで、着こなしに再挑戦したというわけです!

(イラスト:小塚類子)

 店に入るやいなや、男性店員さんが私の顔を見て、「あら、あなた!」という感じで寄ってきました。一度しか行っていないというのに、なぜかしっかり覚えられていた私。 その店員さんはすごい勢いで、「あなたのサイズはコレね!」と言いながら次々に服を持ってきてくれ、私は端からどんどん試着。

 すると「なんということでしょう~」って、某リフォーム番組の定番ナレーションではないですが、4カ月前とは別人のように、全部、スッキリ着こなすことができたのです。店員のお兄さんからも「トレビア~ン」とお褒めの言葉をいただき、無事、リベンジ達成! 特に気に入った2着を購入し、気持ちも軽やかに、一路イビザへと向かったのでした。

ランニング専用シューズに変えたらタイムが短縮!

 今回の旅でも、私は完璧に日課となったワークアウトを継続するべく、ランニングシューズを持参しました。スーツケースの中で一番かさばったのがこのランニングシューズ。でも今や私の大のお気に入りとなっているシューズ君に留守番させるわけにはいず、必死でパッキングしました。

 実は、このランニングシューズ、最近新しく購入したばかりなんです。以前はエクササイズ用のシューズで走っていたのですが、毎日毎日走っていたら、だんだんヒザに違和感を覚えるようになって。その対策の意味で、専用のシューズを履いてみることにしたというワケ。

 ランニング専門店に行くと、ソールのクッションの硬さの違う数種類の靴を見せながら、店員さんがそれぞれの特徴を説明してくれました。何足か試し履きして、私が選んだのは、軽くてクッション性がほどよくあって、蹴り出しの際の重心移動をスムーズにしてくれるというランニングシューズ。購入後、初めて履いて走ったときには驚きました。なんだか、足にバネか羽根が生えたみたいに体が軽い。それまで、5キロをけっこう頑張って走っても42~3分かかっていたのが、そのシューズを履いたら35分くらいで走れちゃったんです。「エッ、私、足が速くなった?」と、うれしくてうれしくて。ますます走るのが楽しくなってしまいました。

 先々月(「観月ありさ 現在、体のリメイク進行中!」)、走るときのスポーツブラの重要性も書きましたが、装備ってホント大事ですね。最近では、新しいランニングシューズとコーディネートして、吸汗性・速乾性のあるランニングウエアも購入。さらにランニング気分が盛り上がっています。

 というわけで、イビザでも毎日5キロ、仲間たちみんなで借りた別荘にトレッドミルを持ち込んで走っていました。

夜が長い夏のイビザ 毎晩、違うワクワクを体験

イビザで乗ったカタマランの上で、私が持ち上げている(ように見える)背景の山は、パワースポットとして有名なエスベドラという小さな島。島の周りは波が渦を巻いていて、泳いで近づくのは大変。イビザで、この島を見ながら瞑想している人も見かけましたよ。

 さて、イビザのレストランでの夕食ですが、とにかく時間が遅いんです。多くの人が、夜10時頃からようやく食べ始める感じ。なぜなら、夏のヨーロッパは日が長い。イビザも例外ではなく、不夜城そのもので、人々の活動時間がやたらと長いんです。小さな子どもが当たり前のように夜の10時、11時に町を歩いていますから、日本とは感覚がかなり異なります。

 島に着いた当初、私は体調を管理するためにも、朝は8時に起きて朝食を食べ、トレッドミルで5キロ走り、午後1時頃昼食を食べ、ちょっとお昼寝をして、観光して、夕食は8時…という日本での暮らしに近いスケジュールで過ごそうと考えていました。でも、たった1日で断念しました。

 夜8時に予約したレストランに夕食を食べに行っても、すぐには食事は出てこず「ちょっとバーで一杯飲んでいてください」と言われてしまい、結局ちゃんと食事ができるようになるのは1時間後だったり…。考えてみれば、夜はまだまだ長いのに、そんなに早く食べてどうするの? ということなんでしょう。

 というわけで、私の午後のタイムスケジュールも変更。昼食を2時、3時に食べたら、夕方にいったんお昼寝。夜の活動に備えて体力を温存してから、街に出てブラブラしたり、ショッピングしたり。そして、夕食は夜10時くらいから、となりました。

 レストランで食事をしていると、夜が深まるにしたがって、店内のステージではきらびやかなショーが開幕。店員さんのコスチュームまで羽根つきだったりしてとっても派手。店内全体が夢の世界です。そうこうしているうちに、別のお店や別のスペースから、「今夜のテーマは80年代だよ」「ゲイナイトだよ、来てね」などと言いながら、いろいろな人がフリーチケットを配りにやってきます。その中で、「これは面白そう」というところに出かけて、お互い素性を知らない海外の人と屈託ない交流を楽しんだり。とにかく、予測不能な出会いの連続に、ワクワクドキドキする毎日でした。

ワクワクはキレイの素でもあるんです

 実は、このワクワクドキドキが私にとってはとっても大事! 読者の多くの方が、「芸能人は毎日華やかな世界にいて、楽しいことばっかりだろうな」と想像していらっしゃるかもしれませんが、現実は違います。連続ドラマでも舞台でも、だいたいの場合、自分の家からスタジオや稽古場まで車で直行し、中に入った後は、お日様の光を浴びることも季節の風を感じることもなく、連日夜中まで缶詰め状態。

 そういうワケで、心や精神を解放してバランスを取り戻すために、旅に出て「ワクワクドキドキ」するものを自然と求めてしまいます。ちなみに、ワクワクしているとき、脳内では快楽物質ドーパミンや、幸せや充実感をもたらすセロトニンという脳内物質が盛んに分泌されているそうです。

 調べてみたら、ドーパミンがたくさん分泌されることで得られるメリットは「イキイキ元気になって、やる気や集中力が増す」こと。セロトニン分泌のメリットには「ストレスに強くなり、冷え性が解消する」なんてことまであって、女性の「キレイ」とも大いに関係があるみたいです。

 今回のイビザでも「ワクワク」の効果を目の当たりにしました。それは音楽がガンガンに鳴り響くあるクラブでのこと。DJブースに近い最前列で踊りまくっていたのは、なんと、白髪をカールし、色鮮やかなワンビースを着た70代のお婆ちゃんだったんです。それも連れの人がいるふうでもなく、ひとりでその場の雰囲気を満喫中。その姿といったら、本当にカッコいいんです。それもきっと、こうしてワクワクの毎日を続けてこられた賜物なんでしょうね。私もぜひとも見習いたい。

女でいることを諦めない女性たちのシェイプボディとエネルギー

 見習いたいのは、そのお婆ちゃんよりちょっと若い、イビザで見かけた40代、50代の女性たちも同じ。とにかくエネルギーにあふれてパワフル。現地のコーディネーターの女性と話して分かったのは、基本、彼女たちは「人生はたった1回なんだから、自分がしたいことをして楽しむ」ことを一番に考えているらしいということ。日本だと、子供のため、旦那さんのため、と自分を犠牲にしがちだけど、彼女たちは妻になっても母になっても、女性として生きることを決して諦めていないということです。

 だから、日本人にありがちな、「この歳だから…それはちょっと」みたいに、年齢で自分を縛ることもしない。結果、自信に満ちあふれてキラキラしている。だからこそ、ヨーロッパでは「女性の本当の魅力は40歳から」と言われるのかもしれませんね。

 そんな彼女達のボディは、すごくシェイプされていて、見るからに筋肉質。食べるものにも気をつけて、地道なトレーニングをしていることがよく分かります。聞けば、バカンスのために体を作ってくる女性も多いとか。そんな意識の高さも含め、見習うところが一杯です。私もリメイクしておいて、良かった!

 そんな感じで、アッという間の10日間でしたが、心身ともにリセットでき、帰国した私は、今、待ち構えていたハードスケジュールを元気にこなしているところです。

 フランス人にとってバカンスは「人間が健康的に生きていくために必要なもの」という位置づけだそう。フランス人みたいに長期間は無理でも、この夏、みなさんも心と体に有益な旅を、ぜひ。キーワードはやっぱり「ワクワク」です。

 では、また来月。

ミヅキのお仕事!

◆新歌舞伎座 新開場5周年記念舞台
『GS近松商店』に主演します!

 近松門左衛門の『女殺油地獄』『曽根崎心中』をモチーフに、劇作家・鄭義信(チョンウィシン)が、関西のとある田舎街を舞台に「生きるということ」を問う愛憎劇。
 閉塞感漂う暑い夏、県道脇のさびれたガソリンスタンドを家族とともに切り盛りしている人妻(観月ありさ)。ある事件をきっかけに、若者が彼女のもとに通うようになる…。(2015年9月27日~10月14日上演予定)

(写真:大靍 円/スタイリング:角田今日子〔Post Foundation〕/ヘア&メイク:黒田啓蔵〔Three Peace〕)

(キャミソール2万4000円〔KARINFELLER TEL 03-5410-6988〕、スカート4万8000円〔STEFANEL TEL 03-3796-5899〕、ピアス3306円、ブレスレット4500円、バングル8000円〔以上3点、アビステ TEL 03-3401-7124〕)

※タイトル写真および1ページ目写真、価格はすべて税別表示。

観月ありさ(みづき ありさ)
女優
 観月ありさ(みづき ありさ)

1976年12月5日生まれ、東京都出身。1991年、女優、歌手デビュー。以来、ドラマやCMなど、幅広いジャンルで活躍。2004年、第27回日本アカデミー賞優秀主演女優賞受賞。2014年、第1回日経ヘルス ビューティミューズ大賞受賞。
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(写真:大靍 円)