
この、「PA+」や「SPF30」などの表示をどう理解すればよいか…。
PAは、A波の有害性を防御するProtection Grade of UVAのこと。「+(効果がある)」~「++++(極めて高い効果がある)」までを+の数で表記。ちなみにヨーロッパなどでは、この表記は使わず「PPD」という表記を使っています(ご参考までに、PA+がPPD2~3程度、PA++がPPD4~7程度、PA+++がPPD8以上。PA++++がPPD16以上に相当するらしいです。ヨーロッパ旅行時のご参考にどうぞ)。
SPFは、B波の有害性を防御するSun Protection Factor。数字が大きいほど効果が強くなりますが、数字がそのまま効果のある時間数を表すものではないので、要注意。
紫外線に当たり始めると、平均15~20分で日焼けの炎症が起き始めるそうで、SPF30のサンスクリーン剤を使うと、それを30倍遅らせることができるという意味だそうです。つまり、20分×30倍=10時間まで遅らせることができるということ。でも、日焼けしやすい人の場合は、その時間は短くなってしまいます。だから、あくまで目安にとどめた方がよいようです。
こまめな塗り直しは必須、スプレータイブは重ね付けにも重宝
最近は日本でもSPF50など、数値の高いものが販売されていますが、私の場合はそれだと、肌が乾燥しがち。知り合いの皮膚科の先生によれば、最近ではずいぶん改善されたとはいえ、数値の高いものほど紫外線吸収剤など化学成分の含有量がどうしても多くなってしまうので、肌への負担はある程度は仕方ないとのことです。
そこで私は、顔用にはSPF35程度のサンスクリーンを使い、それをこまめに塗り直すようにしています。夏場は汗をかくことで、せっかく塗ったサンスクリーン剤が流れてしまうこともたびたび。なので、SPFの数字にこだわるよりも、こまめな塗り直しの方が必須なのです。
ついでに、ミヅキ流紫外線防御の裏技をご披露。
まずSPF35のクリームタイプのサンスクリーン剤を塗り、その上にSPF表示のあるファンデーション。そしてその上から、スプレータイプのサンスクリーン剤を足すという、SPFの足し算方式。この方法だと、肌荒れもせず、紫外線防御効果もかなり高いと実感しています。ちなみに、ボディへはSPFがもっと高めの数値のものを塗った上から、スプレータイプ。スプレータイプは塗り直しにも重宝します。
そうそう、SPF値がそんなに高くないサンスクリーンでも肌が乾燥してしまう、という方にお薦めなのが、サンスクリーン剤と美容液や乳液を手のひらの上などで混ぜて使うこと。最近では美容成分入りのサンスクリーン剤も販売されていますが、お手持ちの基礎化粧品を有効利用できるって、なんだかお得。コレ、美容研究家の方に聞いた話です。
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