マッサージデビューは14歳!
ビックリされるかもしれませんが、私のマッサージデビューは、14歳のとき。『伝説の少女』というキャッチフレーズ(当時はデビューするとき必ず、こういう枕詞みたいなコピーが付いたのです)で歌手デビューしたのが15歳ですが、なにせ、5歳くらいからモデルのお仕事を始めていましたから、子供ながらしっかり体を使っていたわけです。今の事務所に入るとき、最初に聞かれたのは「体は丈夫?」でしたから、いかに芸能界のお仕事が体力勝負かが分かりますよね。
で、18歳になると、早くもマッサージでは飽き足らず、整体や鍼のお世話にもなるようになりました。
体が疲れると、いろんなものが滞ります。その代表は、血流やリンパ液。血流やリンパの流れが悪くなると疲労物質や老廃物が筋肉に居座って、結果、引き起こされるのが、いわゆる凝りの状態。体感的には、ズド~ン、ドヨ~ンと重たい感じです。そんなとき、マッサージを受けて、体全体を揉みほぐしてもらうと、凝りがとれて体が軽くなりますね。
でも、私の場合、マッサージの効果は日持ちしないのです。やってもらった後、1日くらいは体が軽くなって調子がいいのですが、効果はそこまで。一方、整体や鍼…だいたい整体と鍼はセットで受ける場合が多いですが…こちらは、1週間くらいは、いい状態がキープできる感じ。あくまで、私、ミヅキの体感としては、ですが。
私の仕事、実は「捻り」が多いんです
整体とマッサージは何が違うかと考えると、それは、体の歪みとりの程度の差ではないかと思います。マッサージも、筋肉の凝りをほぐしたりすることである程度体のバランスを正してくれますが、整体の場合、骨格から正しい位置に戻るよう働きかけてくれるので、歪みとりの効果が高い気がしています。
人間、100%左右対称にバランスのとれた体を持つ人なんて、めったにいないですよね。私だって、噛みグセもあれば、脚を組むときのクセだってありますし、まっすぐ立っていても重心のかけやすい左脚の方についつい体重を乗せたりしているわけです。もちろん、左右両方の歯で噛もう、脚を組むときは左右ちゃんと入れ替えてバランスをとろう…など、日常生活で気をつけてはいますが、人間、永きにわたって身についたクセはなかなか直せないもの。
それから、職業病とまではいかないけれど、その職業に就いているからこそ、独特の体の使い方をすることってありますよね。そして、それが原因でどこかが痛くなるとか…。たとえば、プロテニスプレーヤーやプロゴルファーの方たちには腰痛持ちが多いそうですが、それは、ストロークやスイングで片側の筋肉を酷使して、骨盤などに捩じれや歪みが起こることが要因なんだとか。

実は、私の仕事でも、似たようなことがあるんです。
スチールの撮影のとき、証明写真みたいに姿勢を正してまっすぐ前を向いて撮る、なんてことは、まずないですよね。だいたい横向き加減で上体だけ少し正面へ、というのが、よくあるオーダー。
よりスタイルよく撮ってあげたいというカメラマンさんのご好意と芸術家魂からのありがたいオーダーに応え、ポーズをとるわけですが、このとき体は必ず捻ることになるわけです。
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- 「そうそう、これが私のまっすぐな姿勢!」