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市販薬トレンドウォッチ

胃酸を中和する成分を配合したかぜ薬「エスタックイブファインEX」

日本で初めてイブプロフェンと酸化マグネシウムを同時配合

 三上 彰貴子=株式会社A.M.C代表取締役社長・薬剤師

本コラムは薬剤師向け専門誌「日経ドラッグインフォメーション」2015年10月号「OTCトレンドウォッチ(NewProducts)」からの転載です。薬剤師向けの内容を、一部改編しています。市販薬は、薬剤師や登録販売者に相談のうえで購入してください。

写真1◎ エスタックイブファインEX
これまで配合が難しかったイブプロフェンと酸化マグネシウムを含むかぜ薬。
[画像のクリックで拡大表示]

 エスタックイブファインEX(エスエス製薬)は、解熱鎮痛成分のイブプロフェンに加え、鼻水・鼻づまりを抑える働きがあるヨウ化イソプロパミドやクロルフェニラミンマレイン酸塩、痰を出しやすくするアンブロキソールなどを配合した総合感冒薬(かぜ薬)です。胃酸を中和する作用がある酸化マグネシウムも配合しています。

 15歳以上の成人は1回2錠、1日3回服用します。食後なるべく30分以内に飲みます。

製剤技術の開発が可能にした「酸化マグネシウムを含むかぜ薬」

 これまで、イブプロフェンと酸化マグネシウムは配合変化を起こすため、同じ錠剤に配合することが非常に困難でした。両者が接触しないように分散した状態で顆粒状にした「SDS顆粒」の開発によって可能になりました。錠剤が崩壊し、SDS顆粒の中に水分が入り込むと、酸化マグネシウムが胃のpHを上げることでイブプロフェンの溶出を促します。これによって吸収を速め、速効性を高めています。

 効能・効果は、かぜの諸症状(のどの痛み、発熱、せき、鼻水、鼻づまり、痰、関節の痛み、筋肉の痛み、くしゃみ、悪寒、頭痛)の緩和です。胃の弱い人でも使いやすいかぜ薬です。

三上 彰貴子(みかみ あきこ)
株式会社A.M.C代表取締役社長・薬剤師
三上 彰貴子(みかみ あきこ) 製薬会社勤務後、コンサルティング会社勤務を経て2005年から現職。医療分野のコンサルティングを行う傍ら、市販薬に関する寄稿や講師の活動も行う。

(出典:日経ドラッグインフォメーション2015年10月号/記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)

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