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医療問題なぜなにゼミナール

第14回 玉石混交のネット医療情報…悩んだらマインズ(Minds)で調べてみよう

一般向けのやさしい診療ガイドランや用語解説も掲載

 山口育子=NPO法人ささえあい医療人権センターCOML理事長

医療提供者向けサービス

(1)診療ガイドライン

 学会等が作成した診療ガイドラインの中から、EBM医療情報部で「質と信頼性が高い」と評価したものが紹介されています。

(2)コクラン・レビュー・アブストラクト

 科学的根拠に基づく情報として、世界的に信頼度の高い医学データベースの一つである「コクラン・ライブラリ」の論文の要約を、日本語に翻訳したものが掲載されています。

(3)CPGレビュー

 たとえば、米国で標準的とされている治療方法でも、日本では「保険で認められていないから受けられない」という場合があります。このように、さまざまな理由によって、診療ガイドラインも国によって異なるのです。そこで、このコーナーでは、国内外の診療ガイドラインを比較したり、それぞれの特徴などを紹介したりしています。ちなみにCPGは、Clinical Practice Guidelines(診療ガイドライン)の頭文字です。

(4)Mindsアブストラクト

 ガイドラインは平均すると約5年で改訂されることが多いようです。それは、常に新たな医学研究が進められ、より科学的根拠に基づく治療方法を提示していく必要があるからです。ガイドラインが公表された後も、新しい医学論文が発表されます。そこで、ガイドライン作成後にどのような医学論文が発表されているか、その要約が日本語で読めます(現在、新規作成は中止。掲載されているMindsアブストラクトは、2005年6月~2011年1月までに作成されたもの)。

(5)トピックス

 各分野のガイドラインを作成している第一人者の専門家が、「今後まさしくガイドラインの目玉になっていくであろう項目」を紹介しています。その分野で注目されている情報や最新の医学論文情報が提供されています(現在、新規作成は中止)。

信頼できる情報にアクセスできる能力をつけよう

 EBM医療情報部では、「診療ガイドラインの情報はMindsに聞けば分かる」と広く認識してもらうことを目指し、日本中の診療ガイドラインのデータベース化を進めています。まず、書籍やウェブサイト、報告書、論文などの中から、診療ガイドラインと判断できるものを絞り込んでいき、評価する作業が進められています。

 Mindsでは、一般への認知度がまだまだ十分ではないことから、「信頼性の高い情報を提供し、主体的に自分の治療方法を選択するために利用してほしい」と広く呼びかけることに力を入れたいそうです。皆さんも一度、関心のある病気のガイドラインにアクセスしてみてはいかがでしょうか。医療者の方は、「このようなサイトでガイドラインを読むことができるから、次の説明の日までにぜひ目を通しておいてほしい」と患者に積極的に情報提供すれば、患者との情報共有に役立つのではないでしょうか。

 COMLの電話相談では、不確かなインターネット情報を鵜呑みにしたり、情報を正しく収集できずに疑心暗鬼に陥ったりしている相談が目立ちます。ネット上に情報が溢れている時代だからこそ、Mindsのような信頼できる医学情報をうまく活用して、適切な情報にアクセスする能力を養っていく必要があるのだと思います。

【関連連載】

COML患者相談室

COML患者塾

山口育子(やまぐち いくこ)
NPO法人ささえあい医療人権センターCOML(コムル)理事長
山口育子(やまぐち いくこ) 大阪市生まれ。自らの患者体験から、患者の自立と主体的医療の必要性を痛感していた1991年11月、COMLと出会う。「私たち一人ひとりが『いのちの主人公』『からだの責任者』。そんな自覚を持った『賢い患者になりましょう』をキャッチフレーズとした活動趣旨に共感し、1992年2月にCOMLのスタッフとして参加。創設者の辻本好子氏の死去により、理事長に就任。COMLでは、電話相談や各種セミナーなどを積極的に実施。このほか、厚生労働省をはじめとした各種検討会の委員としても幅広く活動している。

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