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医療問題なぜなにゼミナール

最終回 COMLが提唱する『いのちとからだの10か条』とは?

子どもたちにも伝えたい「命や体は自分で守るもの」

 山口育子=NPO法人ささえあい医療人権センターCOML理事長

子どもも意識を変えると行動が変わる

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 こんな頼もしいエピソードもあります。小学校3年生の男児が、ワークショップ終了後、インフルエンザらしき症状が出て受診することになったとき、「お医者さんに行くんだったら、僕が自分で伝えるから、練習してから行く」と言い出したそうです。ところが、いざ受診すると、ドクターはお母さんに向かって「熱はいつからですか?」と確認。すると、その子はドクターとお母さんの間に割って入って、「熱は昨日の朝から出て、測ったら39℃でした」と答え、ドクターも「あっ、ごめんね。君に聞かないとね」と向き合ってくれました。

 その子は、ドクターからの注意事項を一生懸命聞いて帰り、いつもは途中で投げ出す薬を最後まで自分の責任で使い切ったと、後でお母さんが報告してくださいました。やはり、自分が主人公という意識を持つと、行動が大きく変わるのだと実感しました。

 このような行動が当たり前にできるようになると、大人になってからの医療との向き合い方も違ってくるのではないかと思います。最近、人口の高齢化がクローズアップされることが多いですが、裏を返せば、高齢者を支える若い世代の人数が減少するということでもあります。子どものころから医療に対する意識を高めることが、何よりも大切だと思います。

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COML患者相談室

COML患者塾

山口育子(やまぐち いくこ)
NPO法人ささえあい医療人権センターCOML(コムル)理事長
山口育子(やまぐち いくこ) 大阪市生まれ。自らの患者体験から、患者の自立と主体的医療の必要性を痛感していた1991年11月、COMLと出会う。「私たち一人ひとりが『いのちの主人公』『からだの責任者』。そんな自覚を持った『賢い患者になりましょう』をキャッチフレーズとした活動趣旨に共感し、1992年2月にCOMLのスタッフとして参加。創設者の辻本好子氏の死去により、理事長に就任。COMLでは、電話相談や各種セミナーなどを積極的に実施。このほか、厚生労働省をはじめとした各種検討会の委員としても幅広く活動している。

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