幅広い分野で活躍を期待
では、一般の方が参加できる医療に関するボランティアには、どのようなものがあるのでしょうか。
“医療現場で活躍するボランティア”として一般的でイメージしやすいのは、“病院ボランティア”でしょう。外来受診する患者のサポート役として案内や車椅子の介助、入院患者のベッド周りの整理整頓や食事の配膳、散歩のサポート、絵本の読み聞かせ、季節ごとの行事やコンサートの企画運営などが、病院ボランティアの主な役割です。もちろん、個々の病院によって活動の種類や内容は異なります。共通して言えるのは、ボランティアは空いた時間を利用して、自分の得意分野や趣味を生かす活動ということです。特別な知識や訓練は必要とされません。
最近、医療にまつわるボランティア活動は、病院ボランティア以外に、(1)患者の自立支援、(2)医療の改善、(3)医療への提案――などに広がりつつあります。次回は、それぞれについて、具体的にどのような活動があるのかをお話ししたいと思います。
