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医療問題なぜなにゼミナール

第15回 医療で活躍できるボランティアを養成!

患者と医者との懸け橋となる活動で求められること

 山口育子=NPO法人ささえあい医療人権センターCOML理事長

「一歩踏み込んだ」関わりを目指す

 「医療で活躍するボランティア養成講座」では、医療で活躍できる活動の種類やそれぞれの内容を紹介します。ボランティアに求められる倫理や心得、さらには賢い患者の姿勢や病院選びの方法なども伝えています。医療の変遷、医療専門職の種類と役割、医療制度や医療費の基礎知識、医療にまつわる課題…などを含めた、全5回(1回3時間)のプログラムです(表1)。

表1◎ 「医療で活躍するボランティア養成講座」の内容
講座名講座内容
講座1医療現場で活躍を期待されるボランティアとは・講座の目的
・COMLの基本姿勢と活動紹介
・ボランティアとしての心得
・どんなボランティアとして活躍できるのか(病院ボランティア、模擬患者、電話相談スタッフ、検討会や審議会の委員など)
講座2医療の基本・医療の変遷(制度、できごと、患者の権利の発展)
・医療機関や専門職の種類と役割
・医療現場の課題
・医療費の基本
講座3医療相談の実際・COMLの相談対応の基本姿勢と実際
・相談から見える患者の意識の変遷
・相談対応に必要な情報と姿勢
・相談内容の紹介とディスカッション
講座4医療を知るI・病院選びと賢い患者の心構え
・医療費の知識
・セカンドオピニオン
講座5医療を知るII・医療にまつわる社会的な知識(納得できないときの解決方法、個人情報保護法、成年後見制度、高額療養費制度、医療費控除)
・薬にまつわる情報(治験、ジェネリック、医薬分業、副作用被害など)
開催日時や場所、費用に関しては、COMLのウェブサイトでご確認ください。

 このプログラムは企画した当時(2008年)、COMLの活動約20年の集大成という想いで作成した、かなり密度の濃いプログラムだと自負しています。受講した方が、今まで以上に医療に関心を持ち、ボランティアとして一歩踏み込んだかかわり方をしてくださることを目指しています。これまでに計7期(1期内には複数のコースあり)の講座を開催し、受講者はのべ400人に上ります。修了後に病院ボランティアや患者情報室のスタッフになった人、模擬患者(*)や電話相談スタッフとして活躍している人もたくさんいらっしゃいます。

*模擬患者とは、医学・薬学・看護学教育の一環として、学生や研修医がコミュニケーショントレーニングを行う際の相手となる「患者さん役」のこと。

 夏期コースは2016年8月8日からの1週間です。また、秋以降には日曜コースを2つ準備していて、コースをまたがってご都合のいい日に受講することも可能です。「受講してみたい!」と思われた方は、ぜひCOMLのウェブサイトにアクセスしてみてください。

 また、現在COMLでは、行政や医療機関、倫理審査委員会などの一般の外部委員の需要の高まりから、上記講座を基礎コースとし、更なるアドバンスコースとして「委員養成講座」を企画するため、現在トライアル「倫理審査委員養成講座」を行っています。そして、できるだけ早い時期に委員養成・バンク化構想へと発展させたいと思っています。そのことも追って紹介するつもりです。

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