日本経済新聞 関連サイト

ようこそ ゲスト様
日経Gooday TOP  > 医療・予防  > 医療問題なぜなにゼミナール  > 第9回 「かかりつけ薬局」を持っていますか?
印刷

医療問題なぜなにゼミナール

第9回 「かかりつけ薬局」を持っていますか?

かかりつけ薬局に求められる機能とは

 山口育子=NPO法人ささえあい医療人権センターCOML理事長

誰もがいつかはお世話になる「医療」。ですが、自分や家族が病気になるまで、医療については特に関心がないという人も多いのではないでしょうか。医師との付き合い方や医療制度の動向まで、いざという時にあわてず、安心して治療を受けるために必要な知識をNPO法人ささえあい医療人権センターCOML(コムル)理事長の山口育子さんが伝授します。

 体調がすぐれないとき、いつも診てもらう医師のことを「かかりつけ医」といいます。同じように、どの医療機関で発行された処方せんでも持っていく薬局を決めている場合、その薬局を「かかりつけ薬局」と呼んでいます。

薬局薬剤師に対しては、患者はあまり期待を抱いていないように思えることも…。(©Andriy Popov-123RF)

 医薬分業(医師は診断や治療を行い、薬の管理や情報提供は薬剤師が行う役割分担)が普及し、医療機関で診察を受けたら処方せんを発行してもらい、薬は外の薬局で調剤してもらうことが一般的になりました。いまでも、医療機関の近くの薬局(いわゆる門前薬局)でなければならないと誤解している人がいますが、そうではありません。どの薬局で薬を出してもらうかは、患者が選べるのです。

 それに、処方せんは発行から4日間の有効期間があるので、何も発行されたその日のうちに薬局を訪ねる必要はないのです。例えば、職場の近くにかかりつけ薬局があるとすれば、通勤途中に寄って処方せんを提出し、お昼休みに受け取りに行くことも可能です。そうして長い待ち時間を解消することもできるわけです。

複数の処方せんを「かかりつけ薬局」にまとめるメリット

 いま、患者が「かかりつけ薬局」を持つことが注目され始めています。複数の医療機関から発行される処方せんを1カ所にまとめることにより、医薬分業の本来の目的が果たせるからです(下表)。

医薬分業の利点

・使用したい医薬品が手元に無くても、患者に必要な医薬品を医師・歯科医師が自由に処方できること。

・処方せんを患者に交付することにより、患者自身が服用している薬について知ることができること。

・「かかりつけ薬局」において薬歴管理を行うことにより、複数診療科受診による重複投薬、相互作用の有無の確認などができ、 薬物療法の有効性・安全性が向上すること。

・病院薬剤師の外来調剤業務が軽減することにより、本来病院薬剤師が行うべき入院患者に対する病棟活動が可能となること。

・薬の効果、副作用、用法などについて薬剤師が、処方した医師・歯科医師と連携して、患者に説明(服薬指導)することにより、 患者の薬に対する理解が深まり、調剤された薬を用法どおり服用することが期待でき、薬物療法の有効性、安全性が向上すること。

(出典:平成23年版 厚生労働白書)

1/3 page

最後へ

次へ

日経グッデイ初割キャンペーン

RELATED ARTICLES関連する記事

医療・予防カテゴリの記事

カテゴリ記事をもっと見る

FEATURES of THEMEテーマ別特集

  • 始めよう筋トレ 最低限やりたいエクササイズと食生活のポイント

    筋トレはできるだけ若いうちに始めることに大きなメリットがあるといわれる。それはなぜなのか。また、どんな筋肉をどのように鍛えるのが効果的なのか。高齢になってもしっかりした足腰でいるために今のうちから最低限やっておきたい筋肉エクササイズ、食生活の注意点などを知り、今年こそ「筋トレ習慣」を身に付けよう。

  • 第3波を乗り切るためのコロナ対策

    新型コロナウイルスの新規感染者が再び急増し、日本は今、流行の第3波を迎えている。今後さらに気温と湿度が下がると、ウイルスの生存により適した条件が整うようになる。これ以上の流行拡大を防ぐためには、1人1人が感染予防策を改めて見直し、感染リスクの高い行動を避けて生活することが不可欠だ。第3波を乗り切るためのコロナ対策を、もう一度まとめた。

  • 寝たきり予備軍「フレイル」を防ぐためにできること

    老化を防ぎ、健康寿命を延ばすためには、加齢により心身が衰えた状態である「フレイル」の予防が必要になる。フレイルは、健康な状態と要介護状態の中間に当たるが、これを避けるために特に重要なのが「筋肉量の維持」だ。筋肉量が減少すると、足腰が弱くなって寝たきりにつながるだけでなく、認知症や心疾患のリスクが上がることも分かってきた。筋肉量を維持し、フレイルを防ぐために何をすればよいだろうか。

テーマ別特集をもっと見る

スポーツ・エクササイズSPORTS

記事一覧をもっと見る

ダイエット・食生活DIETARY HABITS

記事一覧をもっと見る

からだケアBODY CARE

記事一覧をもっと見る

医療・予防MEDICAL CARE

記事一覧をもっと見る

「日経Goodayマイドクター会員(有料)」に会員登録すると...

  • 1オリジナルの鍵つき記事鍵つき記事がすべて読める!
  • 2医療専門家に電話相談できる!(24時間365日)
  • 3信頼できる名医の受診をサポート!※連続して180日以上ご利用の方限定

お知らせINFORMATION

日経Gooday新型コロナ特設 日経Gooday初割キャンペーン

SNS

日経グッデイをフォローして、
最新情報をチェック!

RSS

人気記事ランキングRANKING

  • 現在
  • 週間
  • 月間

NIKKEICopyright © 2021 Nikkei Inc. All rights reserved.