日本経済新聞 関連サイト

ようこそ ゲスト様
日経Gooday TOP  > 医療・予防  > 病気にまつわる数字の話  > がん検診のメリットは「絶対値」で考えよう  > 2ページ目
印刷

病気にまつわる数字の話

がん検診のメリットは「絶対値」で考えよう

「死亡率」など、数字のインパクトに紛らわされないで

 北澤 京子=医療ジャーナリスト

 インタビューでは、「マンモグラフィーにより、乳がんで亡くなる人が、1000人中何人減ると思いますか」と尋ね、複数の選択肢(減らない、1人、10人、50人、100人、200人、分からない)の中から選んでもらいました。その結果が以下です。

図1◎ マンモグラフィーで乳がん死亡が「1000人中何人減るか」、回答した人の割合
図1◎ マンモグラフィーで乳がん死亡が「1000人中何人減るか」、回答した人の割合
[画像のクリックで拡大表示]

 「1000人中1人」と正しく推定できた人の割合は、ドイツ0.8%、ポーランド0.8%、フランス1.3%、イタリア1.3%、オランダ1.4%、などと総じて極めて少なく、ほとんどの人がメリットを過大評価していました。

 しかも、イギリスでは26.9%、フランスでは23.7%もの人が、「1000人中200人」がメリットを受けると誤解していました。ギーゲレンツァー氏はこの点について、1000人につき5人から約4人に減ったことを「死亡率の20%削減」と相対的に理解していた(相対リスク減少)からだろうと解釈しています。「20%」という数値が印象に残っているので、1000人×0.2(20%)=200人がメリットを受けると勘違いしたのではないかと述べているのですが、ありそうな解釈です。

RELATED ARTICLES関連する記事

医療・予防カテゴリの記事

カテゴリ記事をもっと見る

FEATURES of THEMEテーマ別特集

  • 疲労解消は「脳の疲れ」をとることから

    しつこい「疲労」の正体は、実は脳の自律神経の機能の低下であることが近年の疲労医学の研究で明らかになってきた。本記事では、放置すると老化にもつながる「疲労」の怖さとその解消法を、過去の人気記事を基にコンパクトに解説していく。

  • 怖い病気を招く「中性脂肪」を食事・運動で徹底対策!

    健康診断でもおなじみの項目である「中性脂肪」。血液中の中性脂肪が150mg/dLを超えると、脂質異常症の1つ、「高中性脂肪血症(高トリグリセライド血症)」と見なされる。血管の老化を防ぎ、心筋梗塞や脳梗塞を遠ざけるためにも、中性脂肪が上がるのを避けなければならない。そこで、今回はやっかいな中性脂肪の正体や、食事や運動でできる鉄板の対策法を一挙紹介していく。

  • 長年の悩み「腰痛」を解消! 痛みを和らげる体操4選

    腰痛は日本人の国民病とも言える身近な症状だ。特に問題なのは、原因がはっきりしない、「なんだか知らないけど、いつの間にか…」始まってしまう「慢性腰痛」だ。長年にわたって慢性腰痛で悩む人は少なくない。そこで、今回は長引く腰痛の解消が期待できる体操を一挙紹介する。

テーマ別特集をもっと見る

スポーツ・エクササイズSPORTS

記事一覧をもっと見る

ダイエット・食生活DIETARY HABITS

記事一覧をもっと見る

からだケアBODY CARE

記事一覧をもっと見る

医療・予防MEDICAL CARE

記事一覧をもっと見る

「日経Goodayマイドクター会員(有料)」に会員登録すると...

  • 1オリジナルの鍵つき記事鍵つき記事がすべて読める!
  • 2医療専門家に電話相談できる!(24時間365日)
  • 3信頼できる名医の受診をサポート!※連続して180日以上ご利用の方限定

お知らせINFORMATION

SNS

日経グッデイをフォローして、
最新情報をチェック!

RSS

人気記事ランキングRANKING

  • 現在
  • 週間
  • 月間

NIKKEICopyright © 2022 Nikkei Inc. All rights reserved.