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Dr.松倉のサプリのすすめ

自覚がないから怖い! ジワジワ進行する「肝機能」低下の防ぎ方

ナットウキナーゼ、EPA・DHAで毛細血管から肝臓を元気に!

 松倉知之=松倉クリニック&メディカルスパ院長・医師

 毛細血管の働きを高めるのが、納豆から抽出される酵素「ナットウキナーゼ」です。血栓を予防し、血管内を詰まらせる原因となるプラークを溶かす働きがあります。摂取上限量(ナットウキナーゼ協会が定めた推奨値)である1日当たり2000FUを目安に取ってみましょう。私のクリニックでは、患者さんの体調を確かめながら3000~5000FU処方しています。

 もう一つお薦めしたいのが、青魚に多く含まれる脂質成分であるEPA(エイコサペンタエン酸)とDHA(ドコサヘキサエン酸)です。EPAとDHAは、いま話題の「n-3系脂肪酸」ですね。現代人が多くとっている脂質であるサラダ油にはリノール酸が豊富ですが、この脂質をとりすぎると血を固まらせる血小板を凝集させる作用が強くなり、心筋梗塞や脳梗塞を引き起こしやすくなります。

 一方、n-3系脂肪酸にはリノール酸とは逆に血栓を防止する作用があり、特にEPAには血液中の中性脂肪を減らし、善玉コレステロールと呼ばれるHDLを増加させ、動脈硬化を防ぐ働きがあることが分かっています。

 そのほかにDHAは、脳や目の網膜、神経系に分布し、脳細胞を構成したり、神経同士のネットワークを形成する働きを高めるため、脳のアンチエイジングにも効果が期待される成分です。EPAとDHAはそれぞれ働きが異なるので合わせてとることをお薦めします。

 サプリメントで摂る場合は、1日当たりEPA1200mg、DHA600mgを目安にとるといいでしょう。

食生活やライフスタイルが現れる血管の状態

 「人は血管とともに老いる」といわれるように、肝臓の機能を保つのに重要な役割を果たす毛細血管は、加齢とともに酸化が進みます。血管壁が酸化すればプラークなどが付着しやすくなり、血流が滞りやすくなります。しかし、同じ50代、60代でも食生活やライフスタイルに気をつけている人とそうでない人の血管の状態は相当大きな開きがある、というのも事実です。

 体内で酸化を加速させるのが「糖質過多」である、というのはこの連載でも繰り返しお伝えしてきました。糖質のとりすぎは、肝臓の働きも妨げます。まず、甘い飲み物や何気なく口にしている間食をセーブすることからはじめ、細胞やホルモンなど体に大切なものを作る材料となるタンパク質をしっかりとりましょう。食生活というベースを整えた上で、自分が必要とするサプリメントを若々しさの維持のために役立てていってください。

(まとめ:柳本 操=フリーライター)

松倉 知之(まつくら ともゆき)
松倉クリニック&メディカルスパ(東京都渋谷区)院長・医師
松倉 知之(まつくら ともゆき) 1962年東京生まれ。1988年北里大学医学部卒業、同大形成外科勤務。99年より現職。ボトックス、ブルーピール、レチノイン酸などを日本に導入したことで知られる。一人ひとりの患者に結果の出る最良の治療法を提示することを信条とする。日本形成外科学会・日本美容外科学会・日本整形外科学会・国際形成外科学会専門医、医学博士。

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