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Dr.松倉のサプリのすすめ

夏の肌トラブル対策には「亜鉛」と「活性型ビタミンD」

「抗酸化」と「代謝サイクルの正常化」でかゆみや荒れを防ぐ

 松倉知之=松倉クリニック&メディカルスパ院長・医師

サプリ+ケアを同時進行していく

 亜鉛と活性型ビタミンDの働きを理解していただいたところで、肌トラブルの予防・対策として、サプリメントをどのように活用すればいいかを紹介しましょう。先でも触れたように、亜鉛は不足しがちで、活性型ビタミンDが足りていない方も、決して少なくないという現実があります。

 私のクリニックでは皮膚のかゆみに悩まされている方に、亜鉛は1日45~135mgの範囲で、その人ごとに成分量を調整し、1日数回に分けて飲んでもらっています(関連記事「男性機能のお悩みは『亜鉛不足』が原因?」)。

 ビタミンDについては、残念なことに、わが国で流通しているサプリメントの多くが、活性型ではありません。湿疹を抑える目的でビタミンDを服用するなら、許容上限量を目安(成人1日当たり4000IU)に、数回に分けて取るといいでしょう。

 前述した通り、ビタミンDを活性型に変えるには、紫外線に当たらないといけません。ちなみに、東京都内で肌の露出度が10%(顔や腕を露出する程度)の場合、直射日光を30分浴びると、700~800IUの活性型ビタミンDが生成されるといわれています。

活性型ビタミンDの利用は医療機関に相談を

 とはいえ、紫外線はシミやシワなど老化を促進させる要因。皮膚トラブルの悪化を恐れて、「なるべく日に当たりたくない」と日差しを避ける人であれば、ビタミンDではなく活性型ビタミンDの活用を検討してもいいでしょう。私のクリニックでは、成人でしたら活性型ビタミンDを4000IU/日を目安に使ってもらっています。

 ちなみに、国内では活性型ビタミンDは、骨粗しょう症治療のために医療用医薬品としても使われています。もし、活性型ビタミンDを使ってみたい場合は、医師に相談をしてみるのも手です。

 私のクリニックを訪れる湿疹に悩む患者さんに、亜鉛と活性型ビタミンDを処方すると、みるみる症状が良くなっていきます。「ずっと治らなかった湿疹が良くなった」と患者さんたちから喜んでもらえています。

 ところで、皮膚のかゆみを改善していくために、忘れてはいけないのは日常の肌のケアです。入浴する際、ボディソープをたっぷりつけたナイロンタオルでごしごし洗うと、皮脂を落とし過ぎてしまいます。石けんを付けて洗うのはわきの下や陰部、足の裏だけで充分だと思います。汚れはお湯だけでもきれいに落とすことができますから、天然の保湿成分である皮脂を落とし過ぎないように気を付けることも、湿疹を抑えるためには効果があります。

(まとめ:柳本 操=フリーライター)

松倉 知之(まつくら ともゆき)
松倉クリニック&メディカルスパ(東京都渋谷区)院長・医師
松倉 知之(まつくら ともゆき) 1962年東京生まれ。1988年北里大学医学部卒業、同大形成外科勤務。99年より現職。ボトックス、ブルーピール、レチノイン酸などを日本に導入したことで知られる。一人ひとりの患者に結果の出る最良の治療法を提示することを信条とする。日本形成外科学会・日本美容外科学会・日本整形外科学会・国際形成外科学会専門医、医学博士。

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