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Dr.松倉のサプリのすすめ

夏の肌トラブル対策には「亜鉛」と「活性型ビタミンD」

「抗酸化」と「代謝サイクルの正常化」でかゆみや荒れを防ぐ

 松倉知之=松倉クリニック&メディカルスパ院長・医師

活性酸素から「亜鉛」で体を守る

湿疹には「亜鉛」と「活性型ビタミンD(ビタミンD3)」の不足が関与
湿疹には「亜鉛」と「活性型ビタミンD(ビタミンD3)」の不足が関与しています。(©Piotr Marcinski-123rf)

 ここで、亜鉛と活性型ビタミンDの働きについて、少し詳しく話をしたいと思います。

 亜鉛は「男性機能のお悩みは『亜鉛不足』が原因?」でもお伝えしたように、神経の伝達や細胞分裂、免疫機能など、あらゆる生命活動に関わる酵素の働きを助ける大切なミネラルの一種です。細胞分裂が盛んな組織・臓器に必要とされ、その中には皮膚も含まれます。

 このような臓器や組織では、「TCAサイクル」という、エネルギーを生み出すための回路が常に働いています。ところが、エネルギーが作り出されるのと同時に、老化や病気の原因となる活性酸素も生み出しているのです。

 活性酸素によるダメージから細胞を守るために、体は自らスーパーオキシドディスムターゼ(SOD)と呼ばれる抗酸化力の非常に強い酵素を作り出しています。このSODを作る材料になっているのが、亜鉛、鉄、クロムといった必須ミネラルなのです。

 亜鉛は外から補う必要がある“必須ミネラル”なのですが、カキなどの貝類に多く含まれるものの、日常的に取る食材にはあまり含まれていません。ですので、どうしても不足しがちです。

皮膚のターンオーバーを促す「活性型ビタミンD」

 「活性型ビタミンD」は、ビタミンDが体内で変化したものです。その代表的な働きは、小腸や腎臓での、カルシウムとリンの吸収促進。そのほかに、細胞分裂を起こさせるための信号物質としても働きます。さらに、組織のコラーゲン生成を促し、細胞同士の接着を高めるとされています。そのため、活性型ビタミンDが不足すると、皮膚のターンオーバーが乱れるわけです。

 ビタミンDが活性型ビタミンDに変換するには、紫外線を浴びる必要があります。実際に、海外の研究では、潜水艦の乗組員は血中ビタミンD濃度を適切に維持できないという報告(*)があります。また、ビタミンDの体内での合成量は加齢とともに減少していくため、活性型ビタミンDも年齢とともに不足しがちになります。

 2013年の国民健康・栄養調査によれば、男性で平均324IU/日、女性で平均276IU/日のビタミンDを摂取しています。男女とも目安量(良好な栄養状態を維持するのに十分な量、200IU/日)を満たしていますが、湿疹の症状があって私のクリニックを訪れる人の血液を調べると、活性型ビタミンDの量が少ない傾向があります。ビタミンDを摂取していても、紫外線を避ける生活をしているため、活性型ビタミンDに変換できていないのだと考えられます。

*Aviation, Space, and Environmental Medicine.2005;76(6): 569-575(7).
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