忙しい日々のなか、健康のため、若々しさアップのためにサプリメントを活用するビジネスパーソンは多いはず。でも、そのサプリメントが体内で十分に力を発揮していないとしたら?いま注目の理論「分子整合栄養医学」をもとに、松倉知之先生があなたにとって本当に必要な栄養素と、“本当に効く”サプリメントのとりかたを提案します。
眼精疲労を放置するとつらい症状が増えていく
毎日、パソコンに向き合う時間が長い働き者のあなた。最近、目の疲れに困っていませんか? 以下の項目に多くチェックがつくようだと、「眼精疲労」の状態かもしれません。
- 目が重い、目が痛い
- 目が乾く
- 首や肩が凝る
- 頭痛がある
- イライラや吐き気がある
パソコン作業が多く、長時間仕事をした後に上記のような症状が現れたとしても、しばらく目を休めたり一晩眠って良くなるようであれば「疲れ目」と思ってよいでしょう。しかし、眠っても起床時から目が重い状態だったり、吐き気や頭痛などの症状を伴うときには「眼精疲労」の可能性が高いと考えられます。そのまま放置すると、ますます状態が悪くなるかもしれません。
また、注意したいのは、眼精疲労の背後には目の病気が隠れている場合があるということです。自覚症状がない場合も少なくありませんが、緑内障や白内障、網膜剥離、黄斑変性症などの目の病気は、失明につながることもあるため、見逃すと危険です。目の不調を感じたら、迷わずに眼科でチェックをしてもらってください。
さて、眼科で「眼精疲労」と診断された場合。医師からはあまり「ふだん何を食べていますか?」という質問はされないかもしれません。しかし、私は目の健康のために最も重視すべきは、いかなる栄養素を体にとりこみ、目にまで行き渡らせることができるか、ということだと思うのです。
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