疲労回復のためにαリポ酸、血流を良くするビタミンAも追加
さらにαリポ酸には、「疲れでギブアップ寸前ならCoQ10とαリポ酸を取る」でもお話したように、体のエネルギー産生サイクルを回す能力を高めて疲労回復を助ける効果があります。ハードワーカーこそ意識してとりたい成分だといえます。これらの効果を高めるために、私のクリニックでは患者さんの体調を見ながらαリポ酸はサプリメントで取るとよい摂取目安量である1日当たり150~300mgを処方しています。
前回、「薄毛が気になりだしたらビタミンA不足を疑え!」で紹介したビタミンAも血流を良くするサプリメントとして最適です。摂取による安全性が確かめられた耐容上限量(1日当たり)2700IUを目安に、1日数回に分けて飲んでみるといいでしょう。涙液の正常な分泌にもビタミンAは関与していて、ドライアイの症状がビタミンAで改善した、という声は当院でもよく聞かれます。
ナットウキナーゼとビタミンC、Eを基本に取ることで、眼精疲労が軽減されると思いますが、さらに効果を上げたい場合にはαリポ酸を追加すると良いでしょう。ビタミンAはプラスαとして位置付けています。
(まとめ:柳本 操=フリーライター)
松倉クリニック&メディカルスパ(東京都渋谷区)院長・医師
