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Dr.松倉のサプリのすすめ

疲れでギブアップ寸前ならCoQ10とαリポ酸を取る

放置したまま抜けなくなった蓄積疲労は「副腎疲労」のサイン

 松倉知之=松倉クリニック&メディカルスパ院長・医師

疲労回復は「TCAサイクル」を助けるサプリを

副腎疲労になると「動きたくない」というより「動けない」状態に近い
副腎疲労の人は「動きたくない」というより「動けない」状態に近い。(©alphaspirit-123rf)

 前述した第2段階目に差し掛かった頃には、必ず自覚症状が出てきます。以前に比べて「疲れがとれない」「やる気が出ない」と気になり始めたら、早めにサプリメントを活用してみましょう。

 副腎がためこんでしまった疲労を回復させるためには、私たちの体を動かすエネルギーを作る「TCAサイクル」(エネルギー産生サイクル)を動かすことを知っておくといいでしょう。

 この仕組みは細胞の中に存在する、ミトコンドリアという器官の中で起こる化学反応です。私たちが食事からとるエネルギー源である糖、アミノ酸、脂質はすべてTCAサイクルに取り込まれ、最終的にエネルギーに変換されます。

 副腎の疲れを取るためには、TCAサイクルを回す能力を高めることが大切です。サプリメントとして有効なのは、ミトコンドリア内での化学反応を強力に推し進める補酵素として働く「コエンザイムQ10(CoQ10)」と「αリポ酸」です。両者を組み合わせると、最強のコンビです。どちらも体内では合成できないので、サプリメントで積極的に摂取すると良いでしょう。

セットでの摂取がおすすめ

 私のクリニックでは患者さんの体調を見ながらCoQ10は300~600mg、αリポ酸は150~300mg(いずれも1日当たり)を処方しています。市販のサプリメントは含有量こそ少なめではありますが、疲れがかなりたまっていると感じている人ならば、活用しない手はありません。CoQ10とαリポ酸は、どちらか一方が不足しても、サイクルがうまく働かずにエネルギー不足になってしまいやすいのでセットでとることをお勧めします。

 ちなみに、CoQ10は油に溶けやすい性質(脂溶性)があるため、胃の中に食べ物が入っている食後に摂ると良いとされています。また、遺伝的要因によるといわれていますが、αリポ酸の摂取によって低血糖を起こす方がいるので、もし飲んでいる間に体調を崩すことがありましたら、医療機関を受診してください。

 2つのサプリメントを効果的に体内で働かせるためには、やはり「たんぱく質」と「ビタミンB群」が体の中に足りていることも不可欠。体内ホルモンの材料となるたんぱく質、さらに、エネルギーを生み出すためのビタミンB群は、普段の食事からもたっぷりとるように意識してください。ちなみに、ビタミンB群は食事とサプリメントとを合わせて1日当たり4000mgを目標に取ることをお勧めしています(関連記事「疲労回復、集中力アップにはビタミンB群をガッツリ摂る」)。

(まとめ:柳本 操=フリーライター)

松倉 知之(まつくら ともゆき)
松倉クリニック&メディカルスパ(東京都渋谷区)院長・医師
松倉 知之(まつくら ともゆき) 1962年東京生まれ。1988年北里大学医学部卒業、同大形成外科勤務。99年より現職。ボトックス、ブルーピール、レチノイン酸などを日本に導入したことで知られる。一人ひとりの患者に結果の出る最良の治療法を提示することを信条とする。日本形成外科学会・日本美容外科学会・日本整形外科学会・国際形成外科学会専門医、医学博士。

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