忙しい日々のなか、健康のため、若々しさアップのためにサプリメントを活用するビジネスパーソンは多いはず。でも、そのサプリメントが体内で十分に力を発揮していないとしたら?いま注目の理論「分子整合栄養医学」をもとに、松倉知之先生があなたにとって本当に必要な栄養素と、“本当に効く”サプリメントのとりかたを提案します。
疲れているのに眠れない、朝起きるのがつらい…
いよいよ春。職場の環境変化なども激しい時期ですね。あなたにはこんな不調はありませんか?
- 疲れているのになかなか寝付けない
- 眠りが浅く、嫌な夢を多く見る
- 朝すっきり起きられない
- 口内炎、耳鳴り、偏頭痛がよく起こる
「眠り」に悩みを抱えているとき、「枕が合わないのでは」とか「マットレスを変えて寝心地をよくしてみよう」と、睡眠の環境を整えようとする人がいます。もちろん、そうした対策も間違いではありません。しかし、私が患者さんの話を聞いていると、眠れないことの一番の原因はホルモンのアンバランスにあり、根本的にアプローチしないと眠りのトラブルは解決できないのではないか、と思うことが実に多いのです。
前回(「男性機能のお悩みは「亜鉛不足」が原因?」)は男性ホルモン(テストステロン)と男性機能障害や気分の浮き沈みについてお話しました。今回は、同じホルモンの中でも「コルチゾール」「アドレナリン」といった眠りに影響を及ぼすホルモンについてお話ししましょう。どちらも副腎という臓器で産生されていますが、アドレナリンは副腎髄質から、コルチゾールは副腎皮質から分泌されます。