(1)「嫌われたくない自分」を認めよう
嫌われるのが怖くて誰にでもいい顔をし、行きたくない飲み会に付き合って余計に疲れてしまったときも、「だって、嫌われたくないものね」と自分の感情を認めましょう。弱くて不器用な自分を否定せず、受けいれることによって、「自分を責める」というエネルギー消耗を止めることができます。
(2)「嫌われる訓練」をしてみよう
元気なときなら、思い切って「嫌われる訓練」を試してみましょう。苦手な相手に少しだけ「嫌だな」という表情をし、口調で感情を表現してみる。そのたびに「よくやった。感情を出せた」と自分をほめましょう。この繰り返しによって「嫌われてもいいと思える強さ」が身についてきます。
(3)距離を置き、時間を短くする
つらいと感じる環境や相手からはできるだけ距離を置き、その相手と過ごす時間を極力短くしてみましょう。職場を変わる、嫌な人間関係とは決別する、という対策が大事なときもあります。反対に、自分が大切に思う人と過ごす場所や時間を、より大事にすること。つらい気持ちを中和するのに効果的です。
(まとめ:柳本 操=フリーライター)
『学校では教えてくれない 自分のこころのトリセツ』(日経BP社、2013年9月発行)より転載
メンタルレスキュー・シニアインストラクター

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腹が立ったとき、つらいとき、不安なとき、自分の心の扱い方を知っていますか? 私が陸上自衛隊の心理幹部として隊員たちに伝えてきた怒りや絶望などの「生々しい感情との向き合い方」は、すべての現代人に役立つものです。悩みの大部分は、人間が「原始時代だったころ」を想像してみると、解決のヒントが見えてきます──「はじめに」より
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