(1)昼夜リズムは崩さずしっかり眠る
引きこもりたくなるほど疲れ果てている自分を認めてやりましょう。あれこれ計画を立てず、眠ることを最優先にしましょう。でも、昼夜のリズムはできるだけ崩さないように。日中起きている間は植物や動物に触れたり、ゆったりと「引きこもりに集中」することが、結果的に心身の復活を早めます。
(2)情報の洪水から距離を置く
人と直接やりとりするのはつらい、でもさびしい。そんなときにメールでやりとりできるような“薄い付き合い”があると、孤独感が和らぎます。ただ、ネットから情報を取り入れすぎると不必要に感情を揺さぶられ、かえって心の疲れが悪化することもよくあります。情報からは一定の距離を置くのが基本です。
(3)復活する勇気も忘れない
長く引きこもりすぎると人が怖くなり、社会に戻るのが怖くなることもあります。3日から1週間ほど引きこもったら、思い切って復活する勇気を持ちましょう。生身の人間と触れ合い、怒ったり傷ついたりしながら生きていくしかないのが現実社会。つらくなったらまた引きこもればいいんです。
(まとめ:柳本 操=フリーライター)
『学校では教えてくれない 自分のこころのトリセツ』(日経BP社、2013年9月発行)より転載
メンタルレスキュー・シニアインストラクター

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腹が立ったとき、つらいとき、不安なとき、自分の心の扱い方を知っていますか? 私が陸上自衛隊の心理幹部として隊員たちに伝えてきた怒りや絶望などの「生々しい感情との向き合い方」は、すべての現代人に役立つものです。悩みの大部分は、人間が「原始時代だったころ」を想像してみると、解決のヒントが見えてきます──「はじめに」より
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