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自分のこころのトリセツ

「自分を責めてしまう」 こんなときどうする?

「7対3バランス」を意識し、自分の弱さを受けいれる練習を

 下園 壮太=メンタルレスキュー・シニアインストラクター

理不尽な社会を生きるには大人の心の強さが必要

弱ったときにあなたを守ってくれるのは“大人の心の強さ”。(©bowie15-123rf)

 大人の心を育てそびれると、困難に遭遇したときに「自分のがんばりが足りないからだ」と、子どもの心でさらにがんばろうとします。結局は疲れ果て、傷口が大きくなるのに。よく「ここであきらめたら、人生、どこに行ってもダメだから」なんて言う人がいますが、もう大人なんだからそんなにこの先、どこにも行かないよ、と私は言うのです。弱ったときにあなたを守ってくれるのは、こうした大人の心の強さです。

 実際、この社会は子どもの心だけで渡り歩けるほど単純ではなく、厳しくて理不尽なことだらけです。生き抜いていくには、そこそこ自分を認め、必要とあらばこまめに方向変換できる、大人の心のしぶとさも用意しておかなくてはなりません。

 では、どう対処すればいいのでしょう。ここで、「7対3バランス」の考え方の出番となります。

 子どもの心は向上心の源で、大人の心は自分を認めるおおらかさ。どちらもあなたを守っている、大切な感情です。でも、常に自分にダメ出ししている人は、子どもの心が「9」で、大人の心が「1」と、バランスが非常に悪い。だったら、少しだけ調整して7対3ぐらいにしてみようよ、というのが私の考え方です。9対1を7対3にするぐらいなら、「できるかも」と思えますね。

 たとえば職場に苦手な人がいて、うまく対応できなかった。「今日も結局イライラして厳しい言葉を返してしまった」と自分だけを責めるのは、子どもの心です。

 でも、「嫌でいいよ。苦手な相手なんだもん、仕方ない。よくやっているよ。明日はもう少し言葉を工夫しよう」と認められるのが、大人の心。これでちょうど、子どもが「5」、大人が「5」ぐらいのバランスに整いました。

 自分にダメ出ししている人は、まずは弱い自分をよしよしと受けいれる練習をしましょう。自分を責めそうになったら、すかさず大人の心に出てきてもらう。意識して繰り返すうち、自然にバランス力が整ってきます。自分を認める方法を学んだ心は、しなやかで強いのです。

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