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自分のこころのトリセツ

「自信が持てない」こんなときどうする?

誰かから「必要とされる」ことが自信をつける栄養になる

 下園 壮太=メンタルレスキュー・インストラクター

交通や通信手段が発達し、組織は万人単位の大所帯になりました。その中で現代人は、自然なかたちで「自信をつけていく」ことがとても難しいと私は感じます。自信をつけるには、3つの要素を強化する「自信回復作戦」が有効です。

現代人が「自信」を持ち続けることは難しい。(©Rawpixel-Fotolia.com)

 カウンセラーという仕事をしていて感じるのは、現代人は自然なかたちで「自信をつけていく」ことがとても難しいということです。

 なぜでしょうか。「原始人モード」で考えると、全体像が見えてきます。

 そもそも、人間という生き物の気持ちや行動は、100人くらいの村で生活をするのに、ちょうどよいサイズでできていると私は考えています。人の顔を覚えられるのも、せいぜい100人ぐらいまで。そんな人口100人ほどの集落なら、物知りの人、機織りのうまい人といった一芸に秀でた人はもちろん、力持ちの人、走るのが速い人、噂話に詳しい人など、どんなジャンルであれ、誰もが一つぐらいは「村で一番」という取りえを持てたと思うのです。

 このような環境であれば、「やっぱりあなたがいなくちゃ!」と、周囲からその存在を自然と認められるもの。実はこのように、ばんばん肩を叩かれながら「おまえはすごい!」と賞賛される体験こそが、「自信を育てる栄養」となっているのです。

 ところが、現代社会は違います。

 交通や通信手段が発達し、組織は万人単位の大所帯。自分に多少、能力があるかな? と思っても、ネットなどで世界の情報と即座につながることができるために、「まだまだ上はいるよ」と否定されてしまいます。 かつてのうっとうしいくらいの濃厚な関係から解放された代わりに、直接、心のこもった言葉でほめられるという体験も少なくなっています。

 このように、現代は、心のベースとして誰もが「自信のなさ」を抱えている時代なのです。

自信を形成する「三つの要素」が失われるのが、うつ病

 それでは、人はどんなことによって自信を得ることができるのでしょうか。

 一つ目の要素は「自分には能力がある」と思えること。英語ができる、サッカーができる、難しい問題が解けるようになる、など、私たちは何でも「できる」ようになるとうれしいものです。これは、わかりやすい「自信」ですね。

 二つ目は、「自分は体や感情をコントロールできる」ということ。けがをしたり病気にかかったりうつになるなど、体や感情を思うように制御できないと、とたんに人は自信をしぼませてしまいます。

 そして三つ目は、「私は愛されている。必要とされている」と実感できることです。

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