日経Gooday TOP  > からだケア  > 自分のこころのトリセツ  > 「夢を見つけられない」こんなときどうする?  > 2ページ目

自分のこころのトリセツ

「夢を見つけられない」こんなときどうする?

夢を手に入れたかどうかは、結果論として後からついてくる

 下園 壮太=メンタルレスキュー・シニアインストラクター

「好き」と「人よりできる」が夢の手がかりになる

 しっかり休息をとり、ちょっと元気が戻ってきたら、あらためて夢について考えてみましょう。私は、夢が生まれる要素は2つあると思っています。

 1つ目は、「好き」ということ。好きなものがわからない、という人は、たいてい「好きなものは向こうからやってくる」と思っています。しかし、食わず嫌いでいるうちは決して夢は見つけられません。つまみ食いでいいから、いろいろな方向から当たってみて、体験してみることが大切です。

 2つ目は「少しでもいいから、人よりできる」こと。好きなことを見つけたら、とにかく続けてみましょう。最初は誰だってうまくいきませんが、好きならば続けられます。続けているうちにうまくなって、人から評価されたり、感謝されたりする経験をして「できるかも」という手応えを感じます。すると、もっと好きになり、続けられる、という良い循環が起こります。

 私自身、現在の仕事の魅力が、最初はよくわかりませんでした。

 心理学に興味があり、大学で研修を受けたけれど、実際の講義内容は教科書的なことがほとんどで「こんなことが何の役に立つのだろう」と疑問に思ったこともあります。

 研修を終え、いざ自衛隊に戻ると早速「心理学を学んだのだから、部隊でカウンセリングをやれ」という任務が与えられました。どうせやるなら意味のあることをしたいと思い、必死で考え、取り組みました。ときにはクライアントが自殺し、絶望することもあります。しかし、続けていると、ふと道が開けたような気がすることもあります。そんな繰り返しで、現在に至っています。

 どんな職業にも、プラス面とマイナス面があります。

 上司の命令を聞き、ノルマをこなすという「しんどい」面もあれば、充実感や人に喜んでもらえる「やりがい」、お金をもらえるといういい面もある。しんどさはそれほど受けいれ難いものではなく、やりがいは自分にとってかけがえのないもの。そう思える仕事を今の職の中で見つけてみましょう。

 また、「夢」などというフレーズを掲げなくても、自分なりの目標に向かってこつこつと力を注ぐ人は、きっと仕事もそこそこ好きになり、生活も楽しんでいけるのではないでしょうか。今、夢がなくてもいい。夢をねだるためにエネルギーを消耗するより、まずは体力を整えてから今あるあなたの役割と限られた時間を、ていねいに生きていくことを大事にしてほしいと思います。

 そうすれば、10年後、20年後に、なりたかった自分になれているかもしれません。夢を手に入れたかどうかは、結果論として、後からついてくるものだと私は思っています。

新型コロナウイルス感染症 最新情報はこちら
  • facebookでシェア
  • Twitterにツイート

PR

RELATED ARTICLES関連する記事

からだケアカテゴリの記事

カテゴリ記事をもっと見る

「日経Goodayマイドクター会員(有料)」に登録すると...

  • 1オリジナルの鍵つき記事鍵つき記事がすべて読める!
  • 2医療専門家に電話相談できる!(24時間365日)
  • 3信頼できる名医の受診をサポート!※連続して180日以上ご利用の方限定

FEATURES of THEMEテーマ別特集

テーマ別特集をもっと見る

人気記事ランキングRANKING

  • 現在
  • 週間
  • 月間

「日経Goodayマイドクター会員(有料)」に登録すると...

  • 1オリジナルの鍵つき記事鍵つき記事がすべて読める!
  • 2医療専門家に電話相談できる!(24時間365日)
  • 3信頼できる名医の受診をサポート!※連続して180日以上ご利用の方限定

PC表示

NIKKEICopyright © 2021 Nikkei Inc. All rights reserved.