「最近、全然集中できない」「そわそわして仕事が進まない」—。そう感じたときに、無理に集中しようとするのは逆効果。まずは、深呼吸をしながら自分を落ち着かせてみましょう。自分が集中しやすい時間帯に合わせて仕事に取りかかるのも良い方法です。でも、がんばり過ぎは禁物です。休憩をうまく織り交ぜながら仕事に取りかかりましょう。

集中しなくてはならないのに、他のことに気が散って仕方がないときがあります。
実は人間の本能からすれば、集中することは「危険なこと」。たとえば周囲に猛獣がウロウロしているのに木の実を拾うことに集中していたら、簡単に襲われてしまいます。常に敵の存在を意識してしまうのは本能のしわざ。そう考えれば、気が散るのは無理のないことなのです。
そうは言っても、現実社会では、何かに集中しなければならないシーンがたくさんあります。「以前は集中できたのに最近、全然集中できない。すごくやりたい仕事なのにどうしてだろう…」と感じたら、それは疲労が積み重なった結果、あなたがうつ状態になりかけているサインなのかもしれません。
人間はうつ状態になると、自分の命を守るために警戒レベルを高め、ネガティブな情報、つまり身の危険に関わる情報を集めようとします。そのため、周囲の物音や人の気配にこれまで以上に敏感になってくるのです。このような状態で仕事に集中することはとても難しく、それでも「集中しなきゃ」と意識でねじ伏せようとすると、無意識はますます暴走して不安感を高めます。そして、そんな自分に対して自己嫌悪感を抱く人もいます。
うつ状態、とまでいかなくても、そわそわして仕事が進まないときもありますね。そんなときは「大丈夫、落ち着いていいんだよ」と無意識の自分を落ち着かせてやるといいのです。最も効果的なのが深呼吸です。
徐々にゆっくりと呼吸を深くする。それだけに集中すると、お腹の底から「自分は大丈夫」というどっしりとした感覚がわいてきます。こうやって準備態勢を整えることによって、スムーズに仕事にとりかかれるようになってきます。
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