ダイエットは古今東西、老若男女の関心の的。「食べる量を抑えれば体重は減るかもしれませんが、漢方薬で体質を改善すれば“太りにくい体”になることも可能です」と幸福薬局の幸井俊高さんは話します。今回は、中医学から見た肥満の考え方とダイエット体質を目指す人に効く漢方薬について解説します。
「そんなに量をたくさん食べているわけではないのに、年々、体重が少しずつ増えています。体が重だるく感じます」
Aさんは身長156cm、体重65kg。疲れやすく、頭がボーっとすることがあるといいます。胃がつかえやすく、やや便秘ぎみだと話しました。舌には白い舌苔(ぜったい)が、べっとりと付着していました。
ダイエットは古今東西、老若男女の関心の的です。食べ物が豊富にあり、食べたいものが簡単に手に入る環境では、油断をすればすぐに体重計の針がプラス方向に動きます。
食べる量を抑えれば当然体重は減ります。しかし、バナナだけを食べ続けるといった「単品ダイエット」も含め、極端な食事制限をしてしまうと筋肉はやせ細り、内臓機能が低下し、肌の老化も進むために若々しさが失われます。女性ならば月経不順、早発閉経にもつながりかねません。長続きするダイエット法とも思えませんし、何より体重は減ったとしても健康的とはいえないでしょう。
少食でダイエットするといった考え方を改めて、漢方薬で「太りにくい体質」に変身するのも一法かもしれません。今のうちに体質を調えておけば、将来、生活習慣病になるリスクも減るでしょう。
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