かかりつけ医の選び方 4つのポイント
自分や家族のかかりつけ医をどんな視点で見つければよいか、目安にしたいポイントをお伝えしましょう。
通いやすい
仕事が多忙である人はもちろん、お子さんや高齢者の受診の場合は特に、交通の便がよく通いやすいところが良いでしょう。まずは自宅から近いところを尋ねてみてもいいかもしれません。
診断名や見通し、不測時の対応についてきちんと説明してくれる
内科で初診の場合、問診のあとに聴診器で心音や呼吸音を聴き、喉の状態を見て、寝た状態でお腹を触るなどの診察が一般的には行われます。患者さんの訴えを聞きながら医師は情報を集め、病名を絞り込んでいきます。その上で、考えられる病気と処方する薬について説明し、「このような症状が出たら夜間でも救急に受診を」「○日後にまた受診を」などの指示をするはずです。このように、診断内容、治療の見通しや予想されるアクシデント(発作など)、処方薬の説明をきちんとしてくれるところなら、信頼できるといえます。
質問にていねいに答えてくれる
説明を受けた上で不安なことがあれば、ぜひとも質問をしてほしいと思います。医師の側からすると「あまりにも当然のこと」であるために説明していないことを患者さんが実は不安がっている、というケースがけっこうあるものです。質問に答えるのを面倒くさがったり、機嫌が悪くなるような医師は良い医者とはいえません。そのような医師のところには、次から行かなくてよいのです。
ネット上の口コミは参考程度に
まず最初にインターネットの口コミ情報に目を通す、という方も多くいますが、どんな状況で受診したかは千差万別で、匿名個人の感想はさして参考にはなりません。直接診察を受けたときの受け答えの印象、受付や看護師の対応、待合室の快適さなどを総合してご自身で判断してほしいと思います。
次回は、限られた診療時間のなかで、医師に上手に質問するための「質問のまとめ方」についてお話ししましょう。
(まとめ:柳本 操=フリーランスエディター)

(写真:室川イサオ)