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ベテランドクターが教える 上手な医者のかかりかた

「かかりつけ医」を使いこなすコツ

必要以上に“義理立て”せず臨機応変に使い分けを

 橋口玲子=緑蔭診療所医師

医者を臨機応変に「使い分け」してよい

かかりつけ医はなんでも相談できる身近な存在ですが、ほかの医師を受診したことを後ろめたく思う必要はありません。(©578foot-123RF)

 私はよく患者さんに「医者や医療機関は使い分けてくださいね」とお伝えしています。

 例えば、夜中に具合が悪くなったら救急病院に行き、かかりつけ医が休診の日は別の医院にかかり、そこでの治療内容が気になるならば後日お薬手帳を持参してかかりつけ医に相談に行けば、より安心でしょう。また、かかりつけ医が遠方にあるときは、かぜで熱が出たときや予防接種を受けるときなどは、近所のそれほど混み合っていない医院に行くのもよいでしょう。

 「なにがなんでもかかりつけ医に一本化」とこだわる必要はありません。よく、かかりつけ医に対して、他の先生にかかったことを後ろめたく思う人がいるとも聞きます。しかし、かかりつけ医が24時間365日対応するのは事実上、不可能ですから、ケースバイケースで「どこにかかるか」を判断するほうが、かしこいやり方といえるでしょう。

 重い病気が疑われるときはかかりつけ医が大学病院に紹介をしますので、安心してください。かかりつけ医もかつては大学病院などで修行を重ねてきたのですから、重篤な症状やさらなる検査が必要な病気かどうかを見分ける力は、しっかり備えています。

 ただし、「継続してひとつの病院で管理するべき病気」があることも、頭に入れておいてください。

 ぜんそくやアトピー性皮膚炎などの「慢性アレルギー疾患」では、たびたび病院を変えると「どういう治療を行い、どのように症状が変化してきたか」というこれまでの大まかな経過をつかむことが難しくなってしまいます。例えばぜんそく症状がある人なら、

  • 基本的な治療は、ぜんそく外来へ
  • 夜中に発作が起こったら、夜間救急のある大きな病院へ
  • 風邪程度であれば、近くのクリニックへ

 というふうに、「治療の中心となる専門医」と「時間外や緊急時に応対してもらう医者」を使い分ける、というやり方がお薦めです。

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