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ベテランドクターが教える 上手な医者のかかりかた

ダメ医師を見分ける3つのポイント

「聞かない」「目を合わせない」「検査したがる」

 橋口玲子=緑蔭診療所医師

こんな医師はNG【2】 患者と目を合わせない

患者さんが質問したときに不機嫌な態度をとるのは、プロとして失格
患者さんが質問したときに不機嫌な態度をとるのは、プロとして失格。(©Edhar Yuralaits-123rf)

 診察室で話しにくい雰囲気を出す医師や、患者さんが質問したとたんに不機嫌になる医師、横柄な態度を取る医師、患者と目を合わせない医師もNGです。

 医師も人間ですから、待合室にあふれる患者さんの対応で目が回るように忙しいと、ついイライラしたり、丁寧な受け答えができないこともあるでしょう。

 しかし、患者さんが質問したときに不機嫌な態度をとるのは、プロとしては失格です。患者さんが質問をするのは、自分の病状をしっかり理解し、治療内容に納得するためにとても大切なことなのに…。患者さんが疑問に思っていることをきちんと受け止めて、わかりやすく説明しないと、Iさんが自己判断で抗菌薬を飲むのを止めてしまったように、治療を続けられなくなってしまう原因になりかねません。

 パソコン画面ばかりを見ながら電子カルテへの入力をして、患者の目をまったく見ないまま診察を終える、そんな医師もたまにいるようですが、これもNGです。患者さんと話をするときには、話の内容だけでなく、患者さんの顔色、目の色、肌の様子、動作、表情など全身を見ることによって情報を収集するのも医師の大切な仕事です。また、目を合わせないと相手が自分の話をきちんと理解しているかもよくわからないでしょう。患者さんとの情報のやりとりを低く見る医師は、NGです。

 このような医師に遭遇したら、「次はかからない!」と判断しても構いません。患者からのクレーム窓口やご意見箱が備えられている場合であれば、「○○医師の診察で、このようなことがあり、不愉快な思いをした」と伝えてもいいでしょう。何らかの改善策が講じられる可能性もあります。

 また、大きめの規模の病院で、同じ診療科の医師が複数いる場合なら、外来の事務窓口や看護師に「担当医を替えて欲しい」とお願いする方法もあります。一般に、外来の事務窓口の人はこのような対応をすることに慣れていますので、遠慮せず相談してみましょう。

こんな医師はNG【3】 やたらと検査をしたがる

 患者の訴えに十分に耳を傾けず、問診もそこそこに、「とりあえず」、「念のために」と言いながら、すぐにレントゲンやCTなどの検査をしたがる医師も、NGです。

 本来、医師はまず目の前にいる患者さんからしっかり話を聞き、触診や聴診を丁寧に行って、集めた情報を組み立てて病名の候補を絞っていかなければなりません。ろくに話も聞かないまま、すぐに検査をして第一の判断材料にしようとする医師は、大事な患者さんからの情報を見逃す可能性があります。もしかしたら自分自身の見立てに自信がなく、不安を消すために検査をしているだけなのかもしれません。

 レントゲンやCTを撮ればもちろん情報は増えますが、「Aという病気が疑われるので、その確認のため撮る」といった明確な目的もなしに、やみくもに検査をしても、無駄な医療被ばくを増やすことになります。

 わが国は、人口当たりのCT検査件数が世界で最も多い国の1つです。国民1人当たりの医療被ばくは先進国平均の数倍というデータもあります(*)。必要のない医療被ばくを避け、限られた医療費を大切に使うためにも、医師が検査をする前に「なぜこの検査が必要か」、説明を求めていいと思います。

 また、患者さんの側にも、医師に対して何かと詳しい検査を求める傾向があります。頭痛がひどいときに「脳の病気かもしれないから」、あるいは子どもが転んで頭を打ったときに「脳に影響が出ていたら怖いので」という理由で、患者さんがCT検査を強く要望することもあります。そんなときに、医師から検査を断られたとしても、まずは冷静に、「なぜ今、その検査が必要ないのか」について、医師の話に耳を傾けてみてください。

*出典:UNSCEAR 2008 report
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