院内調剤の情報や健診データも入れると良い

院外処方箋を発行せず、病院や診療所から直接お薬が出される「院内調剤」の場合は、「お薬手帳を見せてください」とはいわれないかも知れません。しかし、希望すれば用紙やシールをプリントしてくれるところもありますし、もし、プリントをもらえない場合は、薬と一緒にもらう「薬剤情報提供書」を貼り付けておく手もあります(手帳は分厚くなってしまいますが)。もちろん、手書きしても良いのですが、薬の名称や服用量などの転記ミスには注意してください。
お薬手帳と同様に、職場で受ける健康診断の結果も一元化してファイルにしておくと非常に役立ちます。たとえば健診で「要再検」と指摘されて受診するときに、その検査値が書かれた用紙を持ってこない人も意外に多いもの。しかし、過去数年分の検査値をファイルしたものを見せてくれれば、いつごろから体に変化が起こっていたのか、症状の経過についても医師は把握することができ、的確な治療へと結びつくのです。
あなたの大切な情報をしっかり役立てるために、ぜひお薬手帳や検査データを「一元化」してみましょう。
(まとめ:柳本 操=フリーライター)

(写真:室川イサオ)