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立川らく朝の「わかっちゃいるけど…」

太っ腹がケチに変わる時

メタボは意外と簡単に治る

 立川らく朝

意外に簡単なメタボ対策

 肥満で引き起こされるものといえば、やっぱりメタボですよね。メタボリックシンドロームには診断基準というのがあって、腹囲(臍の位置での腹部周囲径)が男性で85cm、女性で90cm以上が必須。それに加えて、血圧130/85mmHg以上、中性脂肪150mg/dL以上、またはHDLコレステロール40mg/dL未満、血糖110mg/dL以上。この3項目中2項目以上が該当すればメタボリックシンドロームと診断する、ということになっています。メタボの人は心筋梗塞や脳卒中のリスクが何倍にも高くなる、ということはもう皆さんご存知です。

 ある自治体が健康講演会を開くんで、その時に記念品にメジャーを配ろうということに。自分で自分の腹囲を測って頂戴、という趣旨なんですね。それならいっそのこと90センチしかないメジャーを配ろうと言い出した。メタボを調べるのにこんな分かりやすいメジャーはないわけです。でも何でも反対する人はいて、「端と端とが重ならないようなメジャーは反対です」と、意見がまっぷたつに割れちゃった。そこで折衷案だってんで、90センチのメジャーをゴムで作った。これナンにもならないけど。

 いずれにしても、メタボはカロリーオーバーが原因。食べ過ぎると白色脂肪細胞が太って、そのうえ褐色脂肪細胞までもが肥満を助けるようになるんじゃ、もうダブルパンチですよね。どうすりゃいいのってところですが、一番いいのは運動なんです。じつは運動すると褐色脂肪細胞が増えることが分かっています。運動するほど、どんどんエネルギー消費が増すわけですよ。もっとも、食べ過ぎたらナンにもならないんだけどさ。

 「そう言うけどねえ、ただでさえ忙しくて疲れて帰ってくるんだよ。運動する暇なんかあるわけないでしょ」

 そうですよね、当然です。でもね、耳寄りな話があるんですよ。運動たって、あんまり必死にやることないの。1日5~10分程度で、しかも時速10km程度のゆっくりとしたランニングでも、毎日やれば心筋梗塞などによる死亡リスクが3~5割減るんだそうです(*2)。

 もう一つ、忙しいからって早食いしてませんか。岡山大学が学生で調べたところ、早食いする学生は、肥満になるリスクが4.4倍高かったんですって(*3)。

 ちょこまか走って、ゆっくり食べる。ゆっくり食べるとカロリー消費が抑えられることは昔から有名。たったこれだけの簡単なことでメタボが改善されて死亡率が下がるんですから、ま、90センチのメジャーを片手に、頑張りましょうや。

らく朝築地独演会のお知らせ
築地本願寺ブディストホール(東京)
第25回 2015年1月16日(金)19:00開演
第26回 2015年2月16日(月)19:00開演
お申込みはオフィスらく朝(03-6661-8832)、詳細はHPで。

BS日テレ毎土曜日「Dr.らく朝笑いの診察室」放送中。
ラジオNIKKEI第3土曜日「大人のラヂオ」パーソナリティ。
立川らく朝(たてかわ らくちょう)
落語家(医学博士)
立川らく朝(たてかわ らくちょう) 1954年1月26日、長野県に生まれる。1979年、杏林大学医学部卒業。慶応義塾大学医学部内科学教室へ入局。主として脂質異常症の臨床と研究に従事。慶応健康相談センター(人間ドック)医長を勤める。
2000年、46歳にして立川志らく門下に入門、プロの落語家として再出発する。
2004年、立川流家元、立川談志に認められ二つ目昇進。医学博士でもある立場を生かし、健康教育と落語をミックスした「ヘルシートーク」、「健康落語」、「落語&一人芝居」という新ジャンルを開拓。マスコミなどで評判となり全国での公演に飛び回る毎日。また「健康情報を笑いを交えて提供する」というコンセプトで全く新しい講演会を精力的に開催。2015年10月1日付で真打昇進。笑いと健康学会理事。日本ペンクラブ会員。公式HPはこちら
(写真:増田伸也)

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