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立川らく朝の「わかっちゃいるけど…」

昼下がりの悪夢

睡眠時無呼吸症候群のはなし

 立川らく朝

寝床でスマホ

 夜になれば暗くなる、だから眠くなる、これは自然の摂理だが、そんなのは昔の話で、今はそうはいかない。現代社会は、ちゃんと寝ろと言う方が無理な世の中だ。

 眠りは、メラトニンというホルモンによって調節される。メラトニンが多く分泌されると眠くなり、分泌が減ってくると目が覚める。ただ、このメラトニンの分泌を抑えてしまう要因があって、それは「光」。

 今は夜になっても暗くならない。会社の帰りにちょいとコンビニに寄ろうものなら、店内は1000~2000ルクス以上ある。500ルクス以上の明かりはメラトニンの分泌を抑えてしまう。家に帰ったら帰ったでテレビを見るだろうし、寝る前にふと気になってパソコンのメールを見るなんて人、決して珍しくはないはずだ。

 パソコンなどのディスプレイからの光はブルーライトといって、これは特にメラトニン分泌を抑えてしまう。これでよけい眠れなくなる。だからって、寝床でスマホでも取り出して見ようものなら、もうダメ。ますます不眠に追い打ちをかけることになる。

仕事やめるか早死にか

 不眠の解消は、寝る前に強い光を見ないこと。反対に、夕方から夜にかけて軽い運動をする、寝る2時間くらい前にぬるいお湯につかる。これはいずれもメラトニン分泌を増やして眠りを誘ってくれる。何よりも規則正しい生活をすることが一番、なんてね、こんなことができるくらいなら世話はないやね。

 仕事から帰路につく頃には、居酒屋に寄る気力はあっても、運動する体力なんか残ってない。寝る2時間前が満員電車の中だったら、どうやってぬるいお湯につかるんだい。え、「私は一日中、ぬるま湯につかってる」、そういう話してんじゃないの。

 とにもかくにも、現代人は眠れない。仕事しないか早死にか、そんな選択を強いられながら、みんな寝不足でがんばってる。そんな現実の方がよほど悪夢だ。せめて電車で座れた時くらいは寝かせてくれって、分かるなあ。でも、電車で心筋梗塞起こしたなんて悪夢には、うなされないようにね。

らく朝築地独演会のお知らせ
築地本願寺ブディストホール(東京)
第22回 2014年10月16日(木)
第23回 2014年11月17日(月)
お申込みはオフィスらく朝(03-6661-8832)、詳細はHPで。

BS日テレ毎土曜日「Dr.らく朝笑いの診察室」放送中。
ラジオNIKKEI第3土曜日「大人のラヂオ」パーソナリティ。
立川らく朝(たてかわ らくちょう)
落語家(医学博士)
立川らく朝(たてかわ らくちょう) 1954年1月26日、長野県に生まれる。1979年、杏林大学医学部卒業。慶応義塾大学医学部内科学教室へ入局。主として脂質異常症の臨床と研究に従事。慶応健康相談センター(人間ドック)医長を勤める。
2000年、46歳にして立川志らく門下に入門、プロの落語家として再出発する。
2004年、立川流家元、立川談志に認められ二つ目昇進。医学博士でもある立場を生かし、健康教育と落語をミックスした「ヘルシートーク」、「健康落語」、「落語&一人芝居」という新ジャンルを開拓。マスコミなどで評判となり全国での公演に飛び回る毎日。また「健康情報を笑いを交えて提供する」というコンセプトで全く新しい講演会を精力的に開催。2015年10月1日付で真打昇進。笑いと健康学会理事。日本ペンクラブ会員。公式HPはこちら
(写真:増田伸也)

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