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立川らく朝の「わかっちゃいるけど…」

白内障は食べ物で防げる

オフィスには目の敵がいっぱい

 立川らく朝

健康に気をつけるべき、体に悪い習慣は改めるべき、とわかっていても、「そんなの無理だよ、できないよ」というのが、日々忙しく働く人たちのホンネ。落語家であり医学博士でもある立川らく朝さんが、現代社会に生きるビジネスパーソンへの共感を込めてつづる健康エッセイ。読んでほっこり癒されて!

(イラスト:つぼいひろき)

目は情報の宝庫です。良い医者はやたら検査をする前に、まず患者の目元を見るものです。

「お向かいのお医者さん、行くとね、まず目を見てくれるのよ」

「ああ、あの先生、名医だって評判だよ。良い医者は、まず患者の目元を見るって言うからな」

「じゃあさあ、悪い医者って、どんな医者なの」

「まず患者の、足元を見るんだ」

 内科で診察を受けるとき、「はい、目を見せてください」と言われることありませんか。目は情報の宝庫、目に表れる変化を見るだけで、病気の診断がついたり、こんな病気かなって見当がついたりするんです。黄疸や貧血はもとより、脳の中で何が起こっているのか、それが重症なのかどうか、そんなことまで分かってしまいます。

 また女性に多いのですが、甲状腺機能亢進症(バセドウ病)というホルモンの病気でも目に症状が出ます。だから女性の方、医者から目を見つめられたら、躊躇することなく相手の瞳を見つめ返しましょう。でもね、相手がどんなに若くてハンサムな男性でも、そのあと決して、目をつぶって顎を上げたりしないように。

 よく「俺の目の黒いうちは」という科白がありますよね。ある職人気質の頑固親父、「俺の目の黒いうちは、おまえになんぞに二代目は譲れない」なんて威勢が良い。ある日突然、息子に二代目を譲ると言い出した。息子がかえって心配して「どうしてだい」と聞くと、どうやら親父さん、白内障になっちゃったんだそうです。力を落として「俺の目、黒くなくなったんだ」って、気の毒な話ではあります。

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