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立川らく朝の「わかっちゃいるけど…」

生き甲斐が健康寿命を延ばす

元気なレジェンド

 立川らく朝

パチンコで長生き?

 いくら人生に目標を、たって銀行強盗は困るけど、実はこんな心構えを持つことは健康にも良いんですね。アメリカはニューヨーク州、マウントサイナイ医科大学が、人生に高い目標や生き甲斐を持っていることが、健康にどう影響するのかを調べました。

 この研究はメタ解析といって、同じテーマで行われたたくさんの研究を集めて、「さあ、研究成果をいっぱい集めたらどうなるんだろう」と、様々なデータを総合的に分析するというやり方で出てきた結果です。

 ではどうなったかというと、人生に高い目標を定めている人…別に棒高跳びの選手のことじゃないですよ。でもこの表現って微妙ですよね。目標は人によって違うし、高いか低いかと言われても基準はないですよ。とりあえずの目標が、パチンコで大当たりをすることとか、このワンピースをもう一度着るために痩せるんだとか、人によって様々です。それが悪いってわけじゃないけど、でも日々の生活の中に、生きていることに価値を見いだせるような目的意識があったら素敵ですよね。

 そんな目標や生き甲斐を持っている人たちを調べたところ、そうでない人たちに比べて、心臓血管障害(狭心症とか心筋梗塞)の発症が17%少なかったことが分かりました。しかも死亡率までも、これまた17%低下していたんです(*1)。

居酒屋人生

 人生に夢や目的、生き甲斐などを持つことが、実は健康寿命をも延ばす可能性があるなんて、うれしいじゃありませんか。ちょっとしたことでもいいから、日々の暮らしの中に何かしらの目標があると、人生が変わってくるかもしれません。できればそれが年を重ねてもずっと続いて、いつしかレジェンドにまでなったら、これ以上の健康法ってないんじゃないかしら。

 でも中には、海外にファーストクラスで行ってスウィートに泊まり、毎週末別荘に通うことで自らのアイデンティティを保とうとする人がいたりなんかして。でもさ、あんまり世俗的な目標ってのも、かえって不健康だったりしてね。

 まあ、それはともかくとして、おおいに夢は持ちたいものです。「そんなこと言うけど、夢もキボーもないよ」ってねえ、そう言いながら毎晩のように居酒屋に通ってたんじゃ、身体に悪いですよ。やっぱりハツラツと、実のある人生を、え?「ハツもあるし、ミノある人生だ」、ハツとミノってそれ…焼き鳥の話してんじゃないのよ。

*1 Cohen R, et al. Purpose in Life and Its Relationship to All-Cause Mortality and Cardiovascular Events: A Meta-Analysis. Psychosomatic Medicine: Journal of Biobehavioral Medicine 2016;78(2):122-133.
らく朝築地独演会のお知らせ
築地本願寺ブディストホール(東京)
第43回 2016年8月19日(金)19:00開演
第44回 2016年9月12日(月)19:00開演
お申込みはオフィスらく朝(03-6661-8832)、詳細はHPで。

BS日テレ毎月曜日「Dr.らく朝笑いの診察室」放送中。
ラジオNIKKEI第3金曜日「大人のラヂオ」パーソナリティ。
立川らく朝(たてかわ らくちょう)
落語家(医学博士)
立川らく朝(たてかわ らくちょう) 1954年1月26日、長野県に生まれる。1979年、杏林大学医学部卒業。慶応義塾大学医学部内科学教室へ入局。主として脂質異常症の臨床と研究に従事。慶応健康相談センター(人間ドック)医長を勤める。
2000年、46歳にして立川志らく門下に入門、プロの落語家として再出発する。
2004年、立川流家元、立川談志に認められ二つ目昇進。医学博士でもある立場を生かし、健康教育と落語をミックスした「ヘルシートーク」、「健康落語」、「落語&一人芝居」という新ジャンルを開拓。マスコミなどで評判となり全国での公演に飛び回る毎日。また「健康情報を笑いを交えて提供する」というコンセプトで全く新しい講演会を精力的に開催。2015年10月1日付で真打昇進。笑いと健康学会理事。日本ペンクラブ会員。公式HPはこちら
(写真:増田伸也)

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