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立川らく朝の「わかっちゃいるけど…」

握力が下がると死亡率が上がる

婚活には握力計

 立川らく朝

 実は、握力が5kg低下すると、何らかの原因による死亡リスクが16%増加するという結果が得られたのです。もう少し詳しく調べてみると、心血管疾患(狭心症や心筋梗塞)のリスクは17%、心筋梗塞だけに限ると、リスクは7%、脳卒中(脳梗塞と脳出血)のリスクは9%増加したのだそうです(*1)。

 しっかり握手する人は、もしかしたら病気になりにくくて長生きする人なのかもしれないですね。女性のみなさん、旦那には長く稼いでもらわなくちゃならない。元気で長生き、これは良い旦那の条件。こうなると婚活の際には、握力計を持参した方が良いかもしれませんよ

ジャムの蓋が開かなくても

 実は日本でも同じような調査が行われています。厚生労働省は、福岡県の久山町で大規模な追跡調査をしていますが、やはり握力と死亡リスクについて調べています。その結果、もっとも握力の強いグループは、もっとも弱いグループに比べると、総死亡リスクが約半分に低下していたのです(*2)。

 でもどうして握力がないと死亡リスクが上がるんでしょうね。握力がなくて困るのは、せいぜい新しいジャムの蓋を開けるときくらい。さあ食べようって時にジャムの蓋が開かないと本当に頭にくるけど、でもねえ、だからといって死ぬほどイライラしないよね。

 これはですね、全身の筋肉と関係があるのではないかと推測されています。握力が全身の筋肉の状態を表す一つの指標になると考えられているんですね。運動習慣があり筋肉量がしっかりある人の方が元気で長生きする、というのは今や常識ですが、それと同じような意味で考えても良いのかもしれません。ということは、ただ単に握力だけを鍛えれば長生きできる、ってわけじゃないんですね。普段から運動して、全身の筋肉をバランス良く鍛えることが大事なんでしょうね。

 え、「普段そんなことやってらんない」って、そりゃまあそうでしょうけど、「でもゴルフで鍛えてる」。結構ですねえ、ゴルフも筋肉使うし、よく歩くことになるわけですから、え、そうじゃなくて、「やるときは必ず握ってる」…それゴルフで賭けをしてんでしょ。ちょっと、違うんじゃないの。

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握力が強い人は長生きで、心臓病や脳卒中が少ない

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立川らく朝(たてかわ らくちょう)
落語家(医学博士)
立川らく朝(たてかわ らくちょう) 1954年1月26日、長野県に生まれる。1979年、杏林大学医学部卒業。慶応義塾大学医学部内科学教室へ入局。主として脂質異常症の臨床と研究に従事。慶応健康相談センター(人間ドック)医長を勤める。
2000年、46歳にして立川志らく門下に入門、プロの落語家として再出発する。
2004年、立川流家元、立川談志に認められ二つ目昇進。医学博士でもある立場を生かし、健康教育と落語をミックスした「ヘルシートーク」、「健康落語」、「落語&一人芝居」という新ジャンルを開拓。マスコミなどで評判となり全国での公演に飛び回る毎日。また「健康情報を笑いを交えて提供する」というコンセプトで全く新しい講演会を精力的に開催。2015年10月1日付で真打昇進。笑いと健康学会理事。日本ペンクラブ会員。公式HPはこちら
(写真:増田伸也)

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