日本経済新聞 関連サイト

ようこそ ゲスト様

日経 Gooday

ホーム  > 医療・予防  > 立川らく朝の「わかっちゃいるけど…」  > 命懸けの朝ご飯  > 2ページ
印刷

立川らく朝の「わかっちゃいるけど…」

命懸けの朝ご飯

朝ご飯を抜くと脳出血に

 立川らく朝

 国立がん研究センターなどの研究チームが、45~74歳の男女約8万人を平均13年もの間追跡調査したんですね。いったい何を調べたかというと、毎日朝ご飯を食べない人はどのくらい脳出血になっているかということなんです(*1)。

 なんでこんな変わった調査をしたかというと、朝ご飯を食べないとイライラするでしょ。そうするとそれがストレスになって血圧が上がる。高血圧というのは脳卒中の大きな原因、じゃあ朝ご飯を食べる習慣のない人は脳出血が多いんじゃないかって、考えてみればごく自然な発想ですよね。

 さあ、それではどんな結果になったでしょうか。まず、1週間に朝食を取る回数別に、0~2回、3~4回、5~6回、毎日、の4つのグループに分けたんですね。それぞれについて調べたところ、驚くなかれ、朝ご飯の回数が少ない人ほど、脳出血の危険度が高いということが分かったのです。どのくらい高いかというと、朝ご飯を一週間に0~2回しか取らない人たちは、毎日食べる人に比べて36%も脳出血の危険度が高かったんですって。

 0~2回というのは、ほぼ食べない、という人たちですよね。この連載の読者の中にもそんな方は多いのではないでしょうか。そんな方たち、この記事を読んでストレス感じて血圧を上げないように、ここで一回深呼吸しましょうね。はい、ハー。

電車の中の怪しい男

 さて、それでは週3~4回朝ご飯を食べるという人たちではどうだったでしょうか。そんな方も結構多いと思いますが、結果は脳出血の危険度が22%、また週に5~6回の人は10%高かったというデータが出ました。ちなみに、朝ご飯の回数と脳出血との関係を調べたのは、これが世界初なんですって。

 やっぱり朝ご飯は大切だったんですね。私も仕事で朝出掛ける時なんか、結局何も食べずに家を飛び出すことも多いんですよ。以前、朝食抜きでやったラジオの本番中に、お腹が「グー」と鳴ったことがある。あれは焦りました。収録後、担当のディレクターが「今日は良かったですよ、グーでしたね」って、それは皮肉か。ああ、朝ご飯、食べてくれば良かった。

 それ以来、朝ご飯を食べる暇がないと、移動中にパンやお握りを食べちゃうんです。歩きながらとか、電車の中でこっそり、とか。もし電車の隅っこで、人目をはばかりながらサンドイッチを頬張ってる怪しい男がいたら、それは私かもしれません。そんなときは皆様、どうか話しかけないで、放っておいてくださいね。だって突然「らく朝さん」なんて呼びかけられたら、私びっくりして脳出血を起こすかも。ああ、こうなると、電車の中で朝ご飯食べるのも命懸けだ。

■関連記事
朝食を食べない日本人は脳出血リスクが高い

らく朝築地独演会のお知らせ
築地本願寺ブディストホール(東京)
第42回 2016年6月6日(月)19:00開演
第43回 2016年8月19日(金)19:00開演
お申込みはオフィスらく朝(03-6661-8832)、詳細はHPで。

BS日テレ毎月曜日「Dr.らく朝笑いの診察室」放送中。
ラジオNIKKEI第3金曜日「大人のラヂオ」パーソナリティ。
立川らく朝(たてかわ らくちょう)
落語家(医学博士)
立川らく朝(たてかわ らくちょう) 1954年1月26日、長野県に生まれる。1979年、杏林大学医学部卒業。慶応義塾大学医学部内科学教室へ入局。主として脂質異常症の臨床と研究に従事。慶応健康相談センター(人間ドック)医長を勤める。
2000年、46歳にして立川志らく門下に入門、プロの落語家として再出発する。
2004年、立川流家元、立川談志に認められ二つ目昇進。医学博士でもある立場を生かし、健康教育と落語をミックスした「ヘルシートーク」、「健康落語」、「落語&一人芝居」という新ジャンルを開拓。マスコミなどで評判となり全国での公演に飛び回る毎日。また「健康情報を笑いを交えて提供する」というコンセプトで全く新しい講演会を精力的に開催。2015年10月1日付で真打昇進。笑いと健康学会理事。日本ペンクラブ会員。公式HPはこちら
(写真:増田伸也)

先頭へ

前へ

2/2 page

日経グッデイ春割キャンペーン

RELATED ARTICLES関連する記事

医療・予防カテゴリの記事

カテゴリ記事をもっと見る

FEATURES of THEMEテーマ別特集

  • 老化を進める「糖化」から身を守る対策とは?

    “老けにくい”体にしたいというのは誰もが共通に思うこと。その老化の原因の1つとして最近注目されているのが「糖化」だ。この糖化、見た目の老化はもちろん、体内の血管や内臓、骨、関節などの機能低下にも密接に関わっているという。糖化リスクを遠ざけ、老化を遅らせるためには何を実践すればいいのだろうか。今回のテーマ別特集では、糖化の健康への影響から、その対策までを一挙に紹介しよう。

  • 歩くだけではダメ? 失敗しない運動習慣の作り方

    「ひと駅前で降りて歩く」「テレビを見ながら軽い筋トレをする」…これをもって「運動習慣がある」と思っている人は意外と多い。しかし、フィジカルトレーナーの中野ジェームズ修一さんは「強度の低い運動、筋肉がつかないような運動は、いくら続けても十分な成果が得られません」と断言する。では、健康診断で引っかかった数値を改善したり、カロリーを消費して減量したり、病気を予防するといった目的を達成するためには、どのような運動をすればいいのだろうか?

  • 認知症のリスクを下げる食事のポイントは?

    近年の研究から、認知症リスクは生活習慣によって大きく変わることが分かってきた。中でも重要なのが食生活だ。米国の最新食事法をきちんと実践した人は、認知症の発症リスクが最大53%低かったという驚きの結果も出ている。では、具体的にどのような食生活にすればいいのだろうか。今回のテーマ別特集では、最新研究に基づいた「認知症を遠ざける食事」のポイントを紹介しよう。

テーマ別特集をもっと見る

スポーツ・エクササイズSPORTS

記事一覧をもっと見る

ダイエット・食生活DIETARY HABITS

記事一覧をもっと見る

からだケアBODY CARE

記事一覧をもっと見る

医療・予防MEDICAL CARE

記事一覧をもっと見る

「日経Goodayマイドクター会員(有料)」に会員登録すると...

  • 1オリジナルの鍵つき記事鍵つき記事がすべて読める!
  • 2医療専門家に電話相談できる!(24時間365日)
  • 3信頼できる名医の受診をサポート!※連続して180日以上ご利用の方限定

お知らせINFORMATION

人生100年時代プロジェクト 日経Goodayマイドクター申し込み

SNS

日経グッデイをフォローして、
最新情報をチェック!

RSS

人気記事ランキングRANKING

  • 現在
  • 週間
  • 月間

NIKKEICopyright © 2020 Nikkei Inc. All rights reserved.