花粉症というのは、花粉が鼻粘膜に付着すると、その蛋白成分がアレルギーの原因(抗原)となって、それに対する抗体(IgE抗体)が作られます。この抗原と抗体がくっつくと、免疫に関係する細胞に影響を与えます。たとえば肥満細胞(メタボとは関係ないんですけど)という細胞を刺激すると、ヒスタミンなどの物質が放出されます。これがくしゃみや鼻水を引き起こすんですね。この一連の反応をアレルギー反応と呼んでいます。
ただ、ストレスはアレルギーを悪化させるんですよ。2008年の調査では、日本人の29.8%が花粉症と言われています(*1)。その多くが杉花粉によるものなのですが、患者数は必ずしも杉花粉の飛散量とは相関しないんですね。というのは、花粉以外の悪化要因があるからなんです。それは、大気汚染、タバコ、過労、寝不足、飲み過ぎ、そして、ストレスです。だからストレスを溜めて、「ヤケ酒だあ」なんて遅くまで飲んで、寝不足して、朝ご飯も食べないで眠い目をこすって仕事してたら、そりゃあ花粉症にだってなりますよ。鼻かみながらヤケ酒を飲んでる姿なんて、あんまり見ててイイもんじゃないもんね。
薬剤師さん危機一髪
ある薬局に強盗が入ったんですね。薬局って、けっこう無防備ですよ。女性の薬剤師さんが1人で店番、なんてこともあるし、レジもカウンターの脇に置いてあるでしょ。狙い易いんですよ、って私はやったことないけど。
ある強盗、深めの帽子に大きなサングラス、これまた大きなマスクで完全に顔を隠し、薬局に入って来ました。間の悪いことに薬剤師さん、カウンターに背を向けて薬の整理をしてたんですね。強盗は易々とレジの前に行き、そしてドスの効いた声で「おい」と凄んだ。薬剤師さん、振り向いて強盗の姿を見たとたん、「あ、花粉症の方ですね。今、これが売れてるんですよ」と馴れた手つきで花粉症の薬を次々にカウンターに並べる。「お客様、どれがよろしいですか」とニッコリ笑うと、強盗は完全に毒気を抜かれ、仕方がなく花粉症の薬を買って帰ったんだそうな。
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- 花粉症をピタリと治すには?