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立川らく朝の「わかっちゃいるけど…」

簡単にできるうつ予防

俺、ひょっとして、うつかしら

 立川らく朝

 オーストラリアのディーキン大学、ミーガン・ティチェン先生たちの調査ですが、座っている時間と不安症との関係を調べてみたんですね。不安は、不眠やイライラなどと共にうつに多い症状なのですが、座っている時間が長いと、それが不安症のリスクの増加に繋がることが分かったのです(*1)。

 ずっと座りっぱなしでいることがうつにはいけないようなんですね。でもさ、IT業界でなくたって、今時の会社員はずっとパソコンの前に座ってることが多いでしょ。みんなうつの予備軍だと言っても言い過ぎじゃなさそうですよね。

 じゃあ、何とかうつ予防をしながらパソコンができないか。あるんですよ、簡単な方法が。実は、リズミカルな運動をするとセロトニンの分泌が増えることが知られています。ですから、座ってパソコンしながら、リズミカルな運動をすればいいんですよ。「分かった、貧乏ゆすりだ!」、違うでしょそれ。

 あまり行儀の良い方法じゃないけど、ガムを噛みながら、なんてのはどうですか。噛むという行為はとってもリズミカル、だからガムを噛むだけでもうつ予防になるかもしれません。噛むことは大切なんですね。そうそう、しょっちゅう間違えてるアナウンサーっているでしょ。でもこういう人は、うつになりそうでならない。何故かというと、いつも台詞を噛んでるからなんだってさ。

とりあえずテレビ

 もう一つ、うつ予防に良い方法があるんです。それは運動すること。でもね、疲れ切って家に帰ってきて、運動なんかできないよね。ばたりと座り込んで、さあ何をするかというと、とりあえずテレビをつけるんですね。いや、分かります、私だってそうだもの。でも運動しないでテレビの前にばかりいると、うつになりやすいんです。

 NHK放送文化研究所の「個人視聴率調査」によると、日本人は1日にテレビを平均で3時間40分見ているそうです(2015年11月)。結構見てるんですねえ。あなたは一日にテレビ、何時間見てますか?

 ハーバード公衆衛生大学院のミシェル・ルーカス博士たちは、運動量とテレビを見ている時間、それらとうつとの関係を調査してみました。対象は60代なかばの女性ばかり5万人ほどで、10年間追跡調査しました。どうして女性ばかり調査したのかというと、実は女性の方がうつになる人が多いんです。男性にとっては意外ですよね。だって、あんなに強くて逞しくてずうずう…いや、えっと、話を戻しましょう。

 さて調査の結果、運動量が最も多くテレビの視聴時間が短い(0~5時間/週)女性は、運動量が最も少なくテレビの視聴時間が最も長い(21時間以上/週)女性に比べ、うつ病の発症リスクがなんと38%も低かったんですって(*2)。

 普段テレビを見てばかりいて、運動もしないで、うつうつとしてる人いませんか。どうも最近元気が出ないなあという方、もしかしたらテレビの見過ぎかもしれませんよ。え、「テレビショッピングと韓ドラさえあれば元気でいられる」…失礼しました。

 でもどうせなら、らく朝の番組も見てちょうだいよ、「Dr.らく朝笑いの診察室」(毎週月曜の夜8:54から、BS日テレ)なら、見てもうつにならないですよ。だって笑えるうえに、たったの6分だもん。

*1 Teychenne M, et al. The association between sedentary behaviour and risk of anxiety: a systematic review. BMC Public Health. 2015 15:513.(2015年6月19日)
*2 Michel Lucas, et al. Relation Between Clinical Depression Risk and Physical Activity and Time Spent Watching Television in Older Women: A 10-Year Prospective Follow-up Study. American Journal of Epidemiology 2011; 174(9):1028-1035.
らく朝築地独演会のお知らせ
築地本願寺ブディストホール(東京)
第38回 2016年2月15日(月)19:00開演
第39回 2016年3月23日(水)19:00開演
お申込みはオフィスらく朝(03-6661-8832)、詳細はHPで。

BS日テレ毎月曜日「Dr.らく朝笑いの診察室」放送中。
ラジオNIKKEI第3土曜日「大人のラヂオ」パーソナリティ。
立川らく朝(たてかわ らくちょう)
落語家(医学博士)
立川らく朝(たてかわ らくちょう) 1954年1月26日、長野県に生まれる。1979年、杏林大学医学部卒業。慶応義塾大学医学部内科学教室へ入局。主として脂質異常症の臨床と研究に従事。慶応健康相談センター(人間ドック)医長を勤める。
2000年、46歳にして立川志らく門下に入門、プロの落語家として再出発する。
2004年、立川流家元、立川談志に認められ二つ目昇進。医学博士でもある立場を生かし、健康教育と落語をミックスした「ヘルシートーク」、「健康落語」、「落語&一人芝居」という新ジャンルを開拓。マスコミなどで評判となり全国での公演に飛び回る毎日。また「健康情報を笑いを交えて提供する」というコンセプトで全く新しい講演会を精力的に開催。2015年10月1日付で真打昇進。笑いと健康学会理事。日本ペンクラブ会員。公式HPはこちら
(写真:増田伸也)

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