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Dr.らく朝の「わかっちゃいるけど・・・」

タバコ怪談噺

タバコ1箱で4時間寿命が縮む?

 立川らく朝

禁煙すると記憶力が良くなる

 今では禁煙を志す人も増えてきて、あちこちで禁煙教室なるものが開かれています。ある禁煙教室で、生徒がタバコを吸いながら聞いていた。さすがに講師の先生も文句を言いたくなりますよ。「あなたねえ、1時間の禁煙教室の間くらいタバコ我慢できないんですか」「冗談言っちゃあいけない。1時間我慢できるくらいなら、禁煙教室なんか受けに来ませんよ」。講師の先生、なるほどと納得、何も言えなくなったんだそうです。

 まあ、タバコをやめるのは大変ですよね。かく言う私も、学生時代はタバコを吸っていました。実習で疲れた時、あるいは徹夜明け、そんなときの一服は格別でした。疲労すれば疲労しただけ、タバコって旨いんですよね。お父さん達だって疲れますよ。会社に入ったからって受験勉強から解放されるわけじゃないもの。やれ資格試験だのTOEICだのと会社から義務付けられて、「なんで今更こんな勉強しなくちゃなんないんだ」って、会社を呪いながらシュパっとタバコに火をつける。でもね、どうせ火をつけるなら、タバコより会社に火をつけた方が手っ取り早いんじゃないかって…おっと、本当にやられても困るけど。

 でもやっぱり、タバコを吸いながらの勉強はやめた方がいいんです。タバコを吸うと、学習能力が低下する、認知機能が低下する、ということはよく知られています。ただし、禁煙すると記憶力が25%も良くなるってデータもあるんですね(*4)。

 「だからってやめられないよ」。分かります、分かります。でもね、私のことをお話しますと、私、禁煙した覚えはないのに、今ではまったく吸わないんです。どうしたかっていうと、タバコを持ち歩くのをやめたんですよ。吸う時は貰いタバコ、と徹したんですね。そうすると、禁煙した気がしない。吸いたいときは吸えばいいって思ってるからストレスがない。でも実際には、タバコを気楽に奪える相手ってそんなに多くはないから、極端に喫煙回数は減って、そのうち吸いたいとも思わなくなっちゃった。こんな方法も、一つの手かもしれません。

 とにもかくにも、タバコは肺疾患の最たる原因。今から気をつけましょうや。タバコを吸った挙げ句に、今度は管から酸素を吸うようになったなんて、洒落にもならないですもんね。

らく朝築地独演会のお知らせ
築地本願寺ブディストホール(東京)
第26回 2015年2月16日(月)19:00開演
第27回 2015年3月10日(火)19:00開演
お申込みはオフィスらく朝(03-6661-8832)、詳細はHPで。

BS日テレ毎土曜日「Dr.らく朝笑いの診察室」放送中。
ラジオNIKKEI第3土曜日「大人のラヂオ」パーソナリティ。
東京スポーツ「Dr.らく朝のお笑い健康噺」連載中。
立川らく朝(たてかわ らくちょう)
落語家、医師(日本内科学会認定内科医、医学博士)
立川らく朝(たてかわ らくちょう) 1954年1月26日、長野県に生まれる。 1979年、杏林大学医学部卒業。慶応義塾大学医学部内科学教室へ入局。主として脂質異常症の臨床と研究に従事。慶応健康相談センター(人間ドック)医長を勤める。
2000年、46歳にして立川志らく門下に入門、プロの落語家としても活動を開始。
2002年、東京表参道にクリニックを開設。以後、院長として内科診療にあたる。
2004年、立川流家元、立川談志に認められ二つ目昇進。 医師でもある立場を生かし、健康教育と落語をミックスした「ヘルシートーク」、「健康落語」、「落語&一人芝居」という新ジャンルを開拓。マスコミなどで評判となり全国での公演に飛び回る毎日。 また「健康情報を笑いを交えて提供する」というコンセプトで全く新しい講演会を精力的に開催。 笑いと健康学会理事。日本ペンクラブ会員。公式HPはこちら
(写真:増田伸也)

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