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森山紀之の「拝啓 これからがんになる皆様へ」

がん治療を阻む「ゼロリスク思考」

デメリットしか見ないから、何も決められず治療が遅れる

 森山紀之=東京ミッドタウンクリニック健診センター長 常務理事

 「人工膀胱になっても誰にも気づかれることなく日常生活を送れます。余命にかかわることとして考えてみてください」と、私は説得を試みました。ですが、どうしても嫌だと言うのです。

 次に、膀胱の中に抗がん剤を入れて進行を遅らせることを提案しました。進行するリスクは完全には取り除けませんが、それでもがんが小さくなる可能性はある。しかし、この提案にも「抗がん剤は副作用が強いと聞くので嫌だ」と男性は言いました。最後に放射線治療を提示しましたが、これもまた「膀胱炎の副作用が出るようだから受けたくない」と拒みました。あれもこれもそれも…と、治療と引き換えに起こり得るデメリットを羅列し続けました。患者さんに治療を受け入れてもらえない限りは、医師はお手上げなのです。


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